「目はいいけど、メガネが好きだからかけるんですー」なんて言うアイドルが出てきたり、すっかり「流行りモノ/オシャレモノ」扱いの「メガネフェチ」。
私もメガネの人は好きだけど、残念ながら、メガネによって普段より数割増しに男前・美人になるのは、くっきりした顔立ちの、どちらかというと、バタくさい濃い系統の人が多いように思う。
というのは、素材の良さ・派手さをいい具合に薄める・和らげるのが、メガネという気がするからだ。
そんなことを考えていたとき、強いメガネ愛を描くマンガを発見した。
ただし、メガネといっても、巷にあふれる「オシャレメガネ」ではなく、「老眼鏡」なのだが。
それが『リストランテ・パラディーゾ』(オノナツメ著・太田出版)、通称『リスパラ』だ。
幼い頃に母親と別れた主人公が、母親の再婚相手に自分の存在を明かすべく、イタリアのレストランに乗り込むという物語で、
キモはなんといっても、レストランにいるスタッフ全員が全員、「老眼鏡の紳士」ということ!
そもそも作者のオノナツメさんが、「老眼鏡紳士」に興味を持ったきっかけは……。
「沖縄サミットの生中継をテレビで観ていて、当時のイタリア首相アマート氏の老眼鏡姿に一目ぼれした時」
というから、筋金入りの「老眼鏡紳士」好きのよう。
以来、老眼鏡の壮年が好きで、2003年に同人誌で老眼鏡本を出したこともあるという。
「その際、たくさんの壮年を描きたくて『リストランテ・パラディーゾ』の面々の話を描いたのがはじまりです。舞台がリストランテなので紳士のような人たちが揃ったのだと思います」
それにしても、オシャレメガネなにいちゃんたちとは一味違う、「老眼鏡紳士」。その魅力は、
「見てるだけで癒される老眼鏡姿なところ」。
というが、特に好きなのは、「ラテン男の老眼鏡姿」で、「紳士にこだわらず濃い顔な壮年+老眼鏡が大好きです」とオノさんは語る。
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>>2につづく)
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>>1のつづき)
ところで、作品内には、「伊達老眼鏡紳士」が登場するのだが、それもアリですか?
「伊達老眼鏡は漫画の中なので……実際は本当に老眼の方のされる、鼻の先の目から離れた位置にある老眼鏡姿がいちばん。
観て伊達かどうか分からないので、それももちろんアリです。遠近両用はちょっともったいないと思います」
気遣い屋で色っぽい老眼鏡紳士や、不器用で口が悪く、でもとびきり優しい老眼鏡紳士。無口で無愛想でも、人の気持ちに敏感な老眼鏡紳士。
『リスパラ』に集う老眼鏡紳士の魅力、のぞいてみては?
Excite Bit コネタ
http://www.excite.co.jp/News/bit/00091150905474.html