来月で10周年を迎える香美市香北町美良布の「市立やなせたかし記念館アンパンマン
ミュージアム」が17日、総入館者数200万人を達成し、高松市の家族に記念品が贈られた。
同ミュージアムは、同市香北町出身の漫画家、やなせたかしさんの作品を収集、公開しようと
旧香北町が建設、平成8年7月に開館した。入館者数は10年に50万人、13年には100万人
を超えるなど順調に伸びてきた。
今年も好調で、地下展示場をリニューアルした3月の来館者数が昨年同時期より30%も
増えるなど、同ミュージアムの予想より1カ月早い達成となった。開館から9年11カ月での
200万人突破は、香南市野市町の県立のいち動物公園とほぼ同じペース。
200万人まで198人と迫ったこの日は、午前9時半の開館と同時に親子連れらが続々。
高松市の山田哲三さん(28)一家が200万人目となり、アンパンマンの着ぐるみに祝福された。
同ミュージアム振興財団の野島民雄理事長から、やなせさん直筆のサイン色紙などを
手渡された山田さんは「何が起きたのか分からなかった。まさか200万人目とは」とびっくり。
野島理事長は「当初は年間5万人に来てもらえればと思っていた。こんなに早く達成できて
うれしい」と喜んでいた。
やなせたかしさんの話 感無量。山あいの小さな町にこんなにたくさんの人が来てくださる
とは思いませんでした。穏やかな山の懐に抱かれたミュージアムに訪れた人が「こんな所に
あるのか」とびっくりしてくださればうれしいというぐらいの気持ちでした。愛してくださった
皆さんに心から感謝いたします。アンパンマンの故郷として、これからもよろしくお願い
いたします。
http://www.kochinews.co.jp/0606/060617evening01.htm#shimen1