今年のGDCでは、開催中に日本人参加者にとって誇らしい出来事が2つあった。1つは王ジャパンが 野球のWBCで初代の世界一に輝いたこと。もう1つは「Shadow of the Colossus」(邦題:ワンダと巨像)が、 Game Developers Choice AwardsでGame of the Yearを含む4部門に輝いたことだ。日本の開発スタジオが 制作したゲームが、Game of the Yearに輝いたのが今回が初めて。ディレクターの上田文人氏は受賞の席で 「新しいことに挑戦したことが評価された。次作でも新しいことに挑戦したい」と喜びの声をあらわにした。 米サンノゼで3月20日から24日まで開催される、世界最大級のゲーム開発者向けカンファレンス、 Game Developers Conference(GDC)。Game Developers Choice Awardsは、このGDC会期中に 国際ゲーム開発者協会(IGDA)によって発表される賞で、今年で6回目の選出となる。同賞の最大のポイントは、 ゲームの販売枚数や外部の評論家による選出ではなく、全世界のゲーム開発者(IGDAメンバー)の投票によって 選出される点だ。ただし同賞の知名度が日本のゲーム開発者に低いため、実質的には「欧米の」ゲーム開発者に よって選出された賞ということになる。過去のGame of the Yearに輝いたゲームタイトルは以下の通り (カッコ内、左は開発会社、右は販売会社)。
第1回 The Sims(Maxis) 第2回 GRAND THEFT AUTO III (DMA Design / Rockstar Games) 第3回 METROID PRIME (Retro Studios) 第4回 STAR WARS:KNIGHTS OF THE OLD REPUBLIC (BioWare Corp.) 第5回 Half-Life 2 (Valve Software / Vivendi Universal Games) 第6回 Shadow of the Colossus (Sony Computer Entertainment Inc.)