モバイル物語

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1名無しさん
みんなでモバイル物語をつくろう。
楽しくて切ない物語を。
そろそろクリスマスだし恋愛物もいいかもね。

とりあえず登場人物紹介
【拓也】
某私立大学2年生。理系で機械工学を専攻。杉並の実家から
通学している。
パソコンは大学に入ってから使い初め、まわりの友達に教え
る事もあるがまだまだ勉強不足。
最近PalmVxを買って使いこなそうと勉強中。

【涼子】
某私立短大1年生。文系。ライター希望で最近はPsion 5mx
を使って原稿書きのアルバイトも。
秋田から上京してきてまだ日が浅く、おとなしい性格から
まだ友達は同級生の響子と他数人だけ。
Psionはアルバイト友達の淳二にキーボードが使いやすいと
言うことで勧められた。
パソコンや機械の知識はほとんどなし。

【淳二】
拓也の幼なじみで同じ大学。
パソコンには詳しく自作機も数台所有のパワーユーザー。
アルバイト仲間の淳子に少し惹かれている。
鞄の中には常にデジカメとPocketPCを入れている。
最近のお気に入りはカシオE-700。

【響子】
成城に住むお嬢様。家は金持ちだがもっと自由に生活がした
いと親の反対を押し切って短大に進学。現在一人暮らし。
涼子と一緒にいると落ち着くので、よく一緒に行動をする。
見た目は派手で男にはもてるが実力主義で軽い男はあまり
相手にしないタイプ。
使っている機種はザウルスMI-C1。
2名無しさん@お腹いっぱい。:2000/12/01(金) 00:42
あ、淳二の説明のところ、涼子が淳子になってる・・・
しまった。
3名無しさん@お腹いっぱい。:2000/12/01(金) 00:43
長文ご苦労さん。
でも、でも、つまらないよ。
4名無しさん@お腹いっぱい。:2000/12/01(金) 00:52
>>1
この板久しぶりの悲惨な1として推薦していい?
5名無しさん@お腹いっぱい。:2000/12/01(金) 00:54
涼子は授業中に消しゴムを落とした。拾おうとした瞬間、誰かが先に
拾ってくれた。拓也だった。「今時、消しゴムなんか使ってるなんて、
時代後れだな。ほら、僕は昨日投売りしてたFIVAでエディタさ♪」
6逝ってよし:2000/12/01(金) 01:05
設定に問題あり、
【拓也】理系で機械工学ならPalmでなくCADもできるノートPCを買うだろう。
【涼子】パソコンの知識はほとんどなしで、Psionを選ぶかね?
【淳二】パワーユーザーでデジカメ持ってるやつが、SDメモリーしか使えないE-700は買わないだろう。
【響子】成城に住むお嬢様がザウルスMI-C1? ザウルスが悪いとは言わんがつかうか?想像できん。

7名無しさん@お腹いっぱい。:2000/12/01(金) 01:06
とりあえずageとこう(藁
8名無しさん@お腹いっぱい。:2000/12/01(金) 01:19
設定変更
(拓也)FIVA102
(涼子)拓也に勧められてFIVA103
(淳二)VaioC1とLibrettoSSとLooxを所有
(響子)Librettoff1100v
9名無しさん@お腹いっぱい。:2000/12/01(金) 01:20
>4
まだ早い。もう少し熟成させてから。
レス次第ではカナーリ良い展開になるかも。
10涼子:2000/12/01(金) 01:22
質問!
FIVA102と103はどう違うの?
11名無しさん@お腹いっぱい。:2000/12/01(金) 01:55
「標準でCDROMドライブとメモリが増設してあるのさ」と拓也は答えた。
もちろんウソである。 拓也は自分の使っていたFIVAを涼子に売り飛ばしたのだ。
上京したばかりの涼子は、人を疑うことを知らなかった。

そして、涼子はオフィス2000をFIVAにインストールした・・・
12名無しさん@お腹いっぱい。:2000/12/01(金) 01:59
>>1

殺人ありですか?
13名無しさん@お腹いっぱい。:2000/12/01(金) 02:01
実は全員アレフ信者
14名無しさん@お腹いっぱい。:2000/12/01(金) 02:04
>1
 新キャラ導入もありでしょうか?
 恋のキューピット役となるパソコン店のおっちゃんとか。
15名無しさん@お腹いっぱい。:2000/12/01(金) 02:49
風呂上りの湯気が、ぽかぽかと涼子の肌から出ていた。
部屋のベッドに横たわりながら、拓也から譲り受けたFIVAを何となく
見ていた。「拓也さんが使ってたFIVAかー。」涼子は、拓也に
興味を抱きかけていた。
16名無しさん@お腹いっぱい。:2000/12/01(金) 05:49
みんな死んだ
171:2000/12/01(金) 07:24
>14
新キャラOKです。

>12
1人までなら良いです。その場合は新キャラを補充して下さい。
18名無しさん@お腹いっぱい。:2000/12/02(土) 00:58
拓也はLOOXを持っていた。
涼子はimodeだ。
二人は、互いに求め合った。「拓也さ〜〜〜〜ん」
「いっくぅ〜〜」
19名無しさんi486:2000/12/02(土) 01:20
淳二と聞くと、どうしても稲川淳二を思いだしてしまいます。
20名無しさん@お腹いっぱい。:2000/12/02(土) 21:32
拓也は少し早足で涼子のアパートに向かっていた。
もう12月なので、夕方の4時でもあたりは真っ暗になっている。
雪が降ってもおかしくないくらい寒い。
涼子は年末に実家にかえるのだろうか。初詣に一緒に行く約束を
しておこうかな。拓也は心の中でつぶやいた。
そうこうしている内に涼子のアパートの前までついた。
人がいる気配がなく、涼子を呼んでも返事がない。
どうしたのだろう、と思って玄関のドアに手をかけると鍵はかか
っていないようだ。ドアを開けて中に入ると部屋は真っ暗だが奥
の方で何かが光っている。
JORNADA690が机の上に置いてあった。光っていたのはこのJORNADA
の液晶のバックライトだった。
淳二がもっていた物を涼子に貸し出している物らしい。
淳二は飽きっぽいので新しい機種を買うとすぐ人に貸し出す癖が
ある。貸し出すと言っても淳二は二度と使う事はないので実際は
譲っているのと同じ事だが・・・
そんな事もあって淳二にはPC関係の友達が多い。淳二も友達から
譲り受ける事もあるので、持ちつ持たれつである。

机にはJORNADAに照らされて涼子が腕を枕にしてうつぶせている。
原稿を書いている途中で寝てしまったのかな、と思い拓也は涼子
を起こそうとした。
「おい、涼子。起きろよ。」
涼子の肩を軽く叩き体を揺すると、涼子の体はドサリと床に崩れ
落ちた。
「おいおい、まったく・・・」
涼子の体を起こそうと涼子の手を引き上げようとしたとき、拓也
はギョッとした。
涼子の手は氷の様に冷たくなっていた。不気味な冷たさである。
「おい!おい!涼子!!」
拓也は涼子の両肩を抱きかかえ、激しく揺すった。
まるで力の抜けた涼子の体はズシリと重い。拓也は涼子の口元に
自分の頬を近づけた。何も感じない。涼子は息をしていない・・・
「まさか・・・」
拓也は涼子の冷たくなった腕をとり袖をまくり、脈を調べた。
そして今、目の前で何が起きているのかを悟った。
「涼子は死んでいる・・・」

つづく
21名無しさんi486:2000/12/02(土) 21:36
>>20 笑) おもしろい。死因をちゃんと書いてね。
22名無しさん@お腹いっぱい。:2000/12/02(土) 23:27
スタイラスがノドに刺さってるではないか!
23名無しさん@お腹いっぱい。:2000/12/02(土) 23:36
>>22 無様な死に方だな・・・
24名無しさん@お腹いっぱい。:2000/12/02(土) 23:38
急いで新宿暴走救急隊に連絡した!
25名無しさん@お腹いっぱい。:2000/12/03(日) 20:52
拓也は電車に揺られながら考え事をしていた。
連日の雪によりダイヤは大きく乱れている。いつもはガラガラのこ
の時間帯も今日は結構な混み具合だ。Palmを使い始めてからの拓也
は通学電車の中でPalm を取り出す事が日課になっていた。思い付い
た事はすぐにメモをとり、思い出せない事はすぐに検索する。レス
ポンスの速いPalmは思考の妨げにならず、拓也はこの軽快感が気に
入っていた。だがいつもの習慣でPalmを取り出したものの、今日は
スタイラスペンを取り出す気分にはなれなかった。

警察の調べによると凉子の死亡推定時刻は午前2時。死因は多量の睡
眠導入薬の服用と、それによって引きおこされた凍死だという。
睡眠導入薬は効き目が弱いために寝付けない場合はつい多めに服用
してしまう場合も多い。凉子の死は事故とも言えるが、薬の量と書
きかけの原稿の最後に遺書とも読める文面も記載されていた事で警
察は自殺と結論を出したようだ。
しかし拓也にはそれが納得できなかった。
凉子が自殺するとは思えないし、何より用心深い凉子が夜中にアパー
トの鍵を開けたままにしておくだろうか。これ以上捜査を続けるつ
もりのない警察の態度にも無性に腹が立った。

すると突然拓也は強い衝撃とともにホームに押し出された。拓也の
大学の最寄り駅の一つ手前はJRと私鉄が乗り入れている連絡駅で、
通勤ラッシュの時間帯はいつも乗り換えの乗客で溢れている。ダイ
ヤが乱れた時はちょっとした暴動のようである。拓也はこの混雑が
嫌いで朝一番の講義は履修しないことにしている。この時間にこん
なに混むなんて…そう思ったのもつかの間、拓也の手からPalmが滑
り落ち、人込みの中に消えていった。
「しまった!」
その瞬間Palmは誰かの足に当たって自動販売機の方に転がっていき、
女性の赤いブーツのつま先に当たったところでやっと止まった。
Palmが人込みから抜け出した事でほっとした拓也はPalmを拾い上げ
ようとした。しかしそれよりも早くその女性はPalmを拾い上げ拓也
の前に差し出した。
Γ液晶は割れていないみたいね。」
そう言って拓也の目の前に立っていたのは響子だった。

つづく
26名無しさん@お腹いっぱい。:2000/12/03(日) 20:54
うあ、涼子が涼子になっちまった。鬱だ氏のう・・・
27名無しさん@お腹いっぱい。:2000/12/03(日) 20:56
さらに間違えた。凉子だ。あぁ・・・
28名無しさん@お腹いっぱい。:2000/12/03(日) 21:57
がんば
29ドットコムゲイ:2000/12/04(月) 02:24
はじめまして拓也です。
この前、はじめて乱交パーティに参加したよ。
4組集まってマンションでやった。最初はカッ
プル同士でからんで興奮してきた所でくじ引
[がく〜]僕は初参加ということでしたが相手
とからんでいた時点にはもう感じまくり。
相手が替わり、2組ずつ2部屋に分かれ、
さあパーティースタート! 私は響子さんとペアになり
、隣には涼子ちゃんと淳二さんが。僕は響子さんに全身を
愛撫され、あそこをしごかれいった。隣の淳二さん達もクンニ
したり69したり。違う部屋からはあえぎ声が響く。最後は正常位
でいってしまった。

 PalmVxとNM502iで投稿しています。淳二さんはアイパーム
とかいうデジカメで写真とってました。β版だけど64Kで
何処かのサイトに画像を投稿していました。
30>ドットコムゲイ:2000/12/04(月) 16:41
名前もダサければ文才も無いな(笑)
31ドットコムゲイ:2000/12/04(月) 18:19
>30

 オマエカイテミロ
32名無しさん@お腹いっぱい。:2000/12/04(月) 18:31
新しい登場人物登場

【ゼロ・ハリ】
拓也の兄。自称モバイルキング。誰でもわかっているような他愛の
ない記事を雑誌に掲載して糊口をしのいでいる。アメリカかぶれの
ThinkPadユーザ。こいつのせいでThinkPadユーザが色目でみられる
ため、他の真面目なThinkPadユーザは迷惑している。
331:2000/12/04(月) 23:27
ちなみに1=2=17=20=25=26=27です。
結構失敗してるなぁ。涼子の名前で・・・
341:2000/12/05(火) 01:51
「おい拓也、帰りに新宿に寄って行こうぜ。」
講義の途中、久し振りに会った淳二は横から小さな声で拓也に話し
かけた。淳二はあれ以来大学には顔を出していなかったが、さすが
に物理の講義には出席しないとマズイと思ったのだろう。物理学は
北条教授が受け持っている。北条教授は40代の堅物で教授としては
若い部類だ。出欠に厳しく、欠席が多い学生は容赦なく落とすため
に今まで何人の学生が単位不足で泣いたことか。いつもPowerBook
2400を持ち歩いているので、ついたアダ名がコメット。以前、自慢
のMacの画面をプロジェク夕ーに映して演算の最中、爆弾マークを
出してMacを再起動させた時の慌てぶりは傑作だった。
今日は愛機のPB2400の調子が悪いのか、講義には持ってきていない
ようだ。拓也は教授の部屋で爆弾マークを出して慌てている教授を
想像して少し吹き出しそうになった。

「別にいいけどさ。新宿に何か用事でもあるのか。」
「ああ。新しいザウルスが店頭に出てる頃だしな。」
「お前、ザウルスなんかに興味あったっけ?」
「昔は使ってたんだぜ。それに今度のは今までのとは違うんだよ。
 良い意味でも悪い意味でもな。」
「ふ〜ん。そんなもんかな。」
ザウルスに興味の無い拓也にとってはどうでも良い事だったが、午
後は時間が空いているし特に断る理由もないので淳二に付き合う事
にした。
「あ、あと新宿に行ったら他に寄りたい所があるんだ」
淳二は付け足した。
351:2000/12/05(火) 01:52
拓也の大学から新宿までは私鉄で20分である。
電車の中で拓也は響子の事を考えていた。
響子はどうしたんだろう。今日約束したのに…
視線を感じて振り返ると電車の中で女子高生が拓也と淳二を見てい
る。おそらく見ているのは拓也ではなく、淳二の方だろう。
淳二は中身に似合わず見かけが良い。
同じ事をしても淳二だとそれほどオタク臭く見えないので、拓也は
そんな淳二が時々羨ましく思う時がある。

拓也は淳二に話しかけた。
「なあ、どうして秋葉原じゃなくて新宿なんだ? 秋葉原のほうが
 色々置いてあるんじゃないか?」
「馬鹿言え。アキバまで行ったら余計に電車賃がかかるだろ。
 俺は貧乏学生だからな。それにメジャーな物ってのはアキバも
 新宿も値段は変わらないよ。ポイントが使える分、新宿のほう
 が安いくらいだ。」
「値段って…お前買う気なのかよ。新しいザウルス。」
淳二は拓也の質問には答えずにΓふふん。」と得意気な顔をして見
せた。
「この間、E-700買ったばかりじゃないか。お前本当に信じられねーな。」
「新ザウルスをネタに記事を書けば原稿料も入るしな。ライターは
 好奇心が命だぜ。」
「ふう。またそれか。今まで何度聞かされた事か。」
拓也と淳二は新宿の駅に着くと真っすぐ西ロに向かった。

つづく
36名無しさん@お腹いっぱい。:2000/12/05(火) 02:02
おー、段々と面白くなってきた。出来るだけ長く続けてくれ。
1年間くらいは、してくれ。>1
371:2000/12/05(火) 23:36
新宿の街は人通りも多く、大通りの雪はほとんど消えている。
平日でも年末の夕方にもなるとカメラ量販店にはたくさんの人だか
りが出来ていた。ついこの間まで端の方に小さなスペースで並んで
いたザウルスが今は大きなスペースを取って販売されていた。新型
ザウルスはシャープが力を入れているのだろう。説明員が熱心に話
しかけてくる。
そこにはザウルスと一緒にMP3を聞くためのリモコンやデジカメユ
ニットなどが置いてあり、かつてビジネスツールの代名詞だったザ
ウルスの姿は残っていなかった。
かわりに置いてあるのは、とてもビジネスツールとは言えないデザ
インと機能をもったPDAだった。
「思っていたよりも小さいな。」
淳二はそう言うとザウルスを手に取った。
「写真では二まわりほど大きくなったように見えたけど、実際は
 それほど大きくないな。大きく見えたのは液晶が3.9インチから
 3.5インチに小さくなったからかな。」
拓也はPalmに満足しているのでザウルスには全く興味がない。
そんな拓也には構わずに淳二は誰に聞かせるともなく話を続けた。
「でも、やっぱりバッテリー駆動時間が短いよな。確かに速くなっ
 たし、このスライドキーボードは素晴らしいけどPDAとしては致命
 的だと思うよ。原稿を書いている途中にバッテリー切れたら意味
 ないしな。せっかくのキーボードも原稿書きには使えないかもな。
 予備バッテリーも買わなきゃ駄目だろう。」
バッテリーか…確かにあたりを見回すとモバイルノートなどと宣伝
されて置いてあるサブノートなど、どれも駆動時間は短い。外出先
の電源のない場所で使うことを前提とするととても実用的な物では
ないだろう。
WindowsCEくらいの駆動時間は確保したいところだ。

つづく
38名無しさん@お腹いっぱい。:2000/12/06(水) 02:05
age
39名無しさん@お腹いっぱい。:2000/12/06(水) 02:15
どうした?ゼロハリ!
401:2000/12/06(水) 23:58
ふと、拓也の視界にJORNADA690が飛び込んできた。
涼子の部屋に置いてあったものだ。拓也はJORNADAのそばまで行くと
それを見た淳二も一緒にJORNADAの前まで移動した。
淳二はJORNADAのキーボードに手を置くと、小さな声で拓也に話しか
けた。
「俺さ、涼子ちゃんの事、好きだったんだよ。なんで涼子ちゃんが
 死ななければならなかったのかなぁ。編集長の小林さんだって
 涼子ちゃんには凄い期待してたんだぜ。」
「おまえが涼子の事を好きなのは知ってたよ。俺は妹みたいに思
 っていたけど、お前が涼子を見る目は少し違ってたからな。」
「そうか。気づいてたか。幼なじみだもんな。全てお見通しって
 やつだな…」
だって淳二は…と言おうとして拓也は言葉にはしなかった。
淳二は気のある相手には必ず「ちゃん」付けで呼ぶのだ。これは昔
から変わっていない。幼なじみだなんて関係ない。気づいていない
のは本人だけじゃないだろうか。

「ところで淳二。これはバッテリーどれくらい持つんだ?」
「あぁこれか。メーカー公称値は9時間だな。最低でもこれくらい
 もたないと使い物にはならないよ。」
拓也はあの日の状況を記憶の片隅から掘り起こしていた。
あの時は確かにJORNADAの電源が入っていた。暗闇の中で涼子を照ら
していたのだ。間違いない。拓也が涼子のアパートに入ったのが夕
方の4時過ぎ。死亡推定時刻が警察の言う通り夜中の2時だとすると
JORNADAは14時間以上駆動していた事になる。涼子が死んでから拓也
が発見するまでの間に誰かが部屋に出入りしたのだろうか。
一体誰が。何故…

混乱している拓也に淳二が話しかけてきた。
「なぁ。お前あの日どうして涼子ちゃんのアパートに行ったんだ?」

つづく
41名無しさん@お腹いっぱい。:2000/12/07(木) 00:48
いつも(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)が気になるあげ
42名無しさん@お腹いっぱい。:2000/12/07(木) 13:46
読んでてこっぱずかしいんですが
…でも読んでしまう
43名無しさん@お腹いっぱい。:2000/12/07(木) 23:34
結局1の自己マンスレか・・・
44( ´∀`)さん:2000/12/08(金) 09:05
でも読んでしまうんだよなあ。
45名無しさん@お腹いっぱい。:2000/12/08(金) 09:22
読まねえよ。
1=44氏ね。
46名無しさん@お腹いっぱい。:2000/12/08(金) 09:29
いや、読むぉ。バックナンバーはどこいけば手に入るんだろ。
47おい:2000/12/10(日) 02:41
はやく続きをかけ
48名無しさん@お腹いっぱい。:2000/12/10(日) 04:59
あなたはここ、2ちゃんねるのアイドルになる素質十分である。>1
続きをがんばって下さい。
49名無しさん@お腹いっぱい。:2000/12/10(日) 05:40
書かんでええって
50いつでもどこでも名無しさん:2000/12/10(日) 15:53
つーか、創作文芸板に逝け(マラ
51いつでもどこでも名無しさん:2000/12/10(日) 21:38
↑馬鹿だな
52いつでもどこでも名無しさん:2000/12/10(日) 22:28
【モバ公】
モバイル星生まれ。宇宙を冒険中に地球へ不時着し、拓也たちと友達になる
宇宙生物。口の中に様々な規格のカードデバイスをしまえ、トラックボールにも
変身できる特殊能力をもっている。地球の女の子が大好きで、涼子に一目惚れ。
いつも調子が悪く、性能のわりにはコストパフォーマンスの悪いロボットの
ドコモを引き連れ、拓也らと共に再び宇宙に旅立つ。
531:2000/12/10(日) 23:21
1です。
新ザウルスのキーボード、思ったより良くなかった。
やっぱ発売前に文章書かなきゃよかったよ。トホホ…

一応続きは書いてあるんだけど、もうこの辺で止めた方が
いいのかな…
54いつでもどこでも名無しさん:2000/12/10(日) 23:41
続けて欲しいのよ…。定期チェックしてるのよ。
55いつでもどこでも名無しさん:2000/12/11(月) 01:01
1が来なかったらもうモバイル板に来ません!!
561:2000/12/11(月) 01:16
響子は拾い上げたPalmを拓也に手渡すと同時に話しかけてきた。
「ねぇ、駅を降りて少し歩かない?」
私鉄のダイヤはまだ乱れている。今の電車を乗り過ごしてしまった
事で次の電車に乗ってもどうせ遅刻だ。ホームはびっしりと人が並
んでいるが、無理をすれば次の電車には乗れるだろう。しかしそれ
は拓也にとって相当な覚悟が必要だ。
混雑は嫌だし、どうせ2限の講義は山崎教授の数学である。北条教授
と違って山崎教授は数式のレポートを提出すれば楽勝だ。拓也は迷わ
ず響子と一緒にこの駅で降りることにした。


連絡駅といっても駅前はそれほど発展していない為、拓也がこの駅
で降りるのは久しぶりだ。
クリスマスの飾り付けも手伝って、雪で一面真っ白な街並みは少し
早いホワイトクリスマスといった感じだ。
すれ違う人が響子を見る為に振り返る。
少し気が強そうで、清楚なお嬢様といった響子は誰もが認める美人
だ。長い髪と白い肌が雪の街並みによく似合う。
響子の口元からもれる白い吐息が風景に溶け込んでいく。

響子と2人きりで街を歩くのは2度目である。
「涼子の事、残念だったわね。」
「あぁ、俺は未だに信じられないよ。涼子が自殺だなんて。」
「拓也さんは涼子を妹の様に可愛がっていたわね。涼子、悩み事が
 あったみたい…。よく寝不足だって言っていたわ。」
「俺…もっと涼子を見ててあげれば良かったな…。」
拓也は涼子が悩んでいた事に気づけなかった自分に対して情けなさ
とやるせなさを覚えた。

もう少し歩くと公園がある。あまり大きくないが綺麗な公園なので
よくカップルが訪れる。
公園の入り口が見えたあたりで、だんだんと人通りが少なくなって
きた。

響子は話を続けた。
「結局、拓也さんに頼んだ物、涼子に渡せなかったわね…」

つづく
57名無しさん@お腹いっぱい。:2000/12/11(月) 01:16
1、やる気が無いなら止めてしまえ
誉めて欲しいのか?
58いつでもどこでも名無しさん:2000/12/11(月) 01:30
いつになったら省略される行数を覚えるのだ? >1
59いつでもどこでも名無しさん:2000/12/11(月) 01:44
30行だね。
60名無しさん@お腹いっぱい。:2000/12/11(月) 01:55
>>50
いや、1はこのモバイル掲示板でこそ、活きるのだ。
61いつでもどこでも名無しさん:2000/12/11(月) 02:05
書きたくない奴は書くな!
読みたくない奴は読むな!
この野郎!!この野郎!!
62いつでもどこでも名無しさん:2000/12/11(月) 02:09
1に文句があるなら俺が相手になってやる!!
かかってこいこの野郎!!
63じゃあ...:2000/12/11(月) 02:22
いつになったら1は省略される行数を覚えるのだ? >62
64名無しさん@お腹いっぱい。:2000/12/11(月) 02:42
>>62
じゃ1の変わりに氏ね
65名無しさん@お腹いっぱい。:2000/12/11(月) 02:55
モバイル物語に、大きな可能性を感じるよ。何なんだろう。
批判などの逆境を超えて、書き続けて行く姿が良いのかな。
末永く連載して行って下さい。一人でも1のファンが居る限り。
途中で打ち切りや、妥協はしないでね。
66いつでもどこでも名無しさん:2000/12/11(月) 03:12
ここでやるな。自分でサイトを立ち上げろ。
場違いなんだよ。
67名無しさん@お腹いっぱい。:2000/12/11(月) 04:29
>>66
別にええんちゃうの?小説を書いたらあかん規則はないし。
そんなんゆう前に、よまんだらええやん。嫌やったら。それが
筋やで。
68名無しさん@お腹いっぱい。:2000/12/11(月) 07:24
煽り、荒らしを呼び込むというだけでも迷惑なスレだよ。
連作を楽しみたいならサイト作るかメーリングリストでも
立ち上げて仲間内で楽しめばいいだろ?
69いつでもどこでも名無しさん:2000/12/11(月) 08:00
ま、煽ったり荒らしてるのは66や68みたいな奴だと思うけどな。
70いつでもどこでも名無しさん:2000/12/11(月) 09:17
でも結局荒れてることに変わりないような(笑)
71いつでもどこでも名無しさん:2000/12/11(月) 13:56
1のオナニースレッド。
72この板ってレベル低すぎ:2000/12/12(火) 00:53
おいおい、何か小説書いてる奴がいるぞ(ぷ
痛いな〜。それに何か揉めてるぞ(ぷぷ
73名無しさん@お腹いっぱい。:2000/12/12(火) 00:54
>>72
痛いのはお前だよ。
大丈夫か? バスジャックなんか起こすなよ(藁
74いつでもどこでも名無しさん:2000/12/12(火) 00:55
お、矛先が変わったな>レベひく
75いつでもどこでも名無しさん:2000/12/12(火) 00:56
>>72
だから糞スレにレスしてんのはネタか厨房だけだって言ってるだろう?
おれとおまえも含めてな。(笑
76この板ってレベル低すぎ:2000/12/12(火) 00:56
何だとこの野郎!!この野郎!!
77いつでもどこでも名無しさん:2000/12/12(火) 01:00
>>76
つまんねえんだよこの野郎!もっとおもしろいこと書けこの野郎!
78この板ってレベル低すぎ:2000/12/12(火) 01:03
>>77
はいはい、偽物相手にがんばってね(ぷ
79いつでもどこでも名無しさん:2000/12/12(火) 01:06
>>78
あれー?なんで偽者に対するレスに反応してるのー?(ワラ
80この板ってレベル低すぎ:2000/12/12(火) 01:14
>>79
あえてレスするけど・・・
つーか、78が偽物・・・76は正真正銘の俺。
そうか、つまらんか・・・
鬱だ氏脳・・・
81いつでもどこでも名無しさん:2000/12/12(火) 01:17
ああ、早く氏んでくれ。
821:2000/12/14(木) 00:16
あの日、大学に行く途中に響子に会って頼まれた事がある。
淳二は午前中は私用で午後からの出席だったため、拓也は一人で大
学に向かっていた。
響子は待ち伏せしていた様に正門の前に立っていた。理系の大学は
女の子が極端に少ないため、こんな美人が正門に立っていたら誰で
も驚くだろう。実際、正門を通る学生はみんな振り返って響子を見
ていた。
「拓也さん!」
響子は拓也を見つけると、落ち着いた歩調で近づいてきた。
相手は一体誰なんだろうという好奇心の視線を周りから感じる。
「ちょっとそこの喫茶店まで良いかしら。お話したいことがあるの。」

拓也と響子は大学から少し離れた喫茶店まで歩くことにした。
「今日はとても寒いわね。天気予報では今晩あたり雪が降るかもし
 れないって言ってたわ。」
ここでも通り過ぎる学生が皆振り返る。まるで恋人気分の拓也は少
し優越感に浸っていた。
喫茶店に着くと窓際の席に案内された。
「話って何だい?」
拓也は少しドキドキしながら響子に話しかけた。

つづく
83名無しのエリー:2000/12/14(木) 00:31
↑「つづく」はいらないと思うぞ。なんとなく。
84いつでもどこでも名無しさん:2000/12/14(木) 01:14
まだ懲りてないよこのクソ野郎は。氏ね馬鹿。
とっとと失せろ。
85いつでもどこでも名無しさん:2000/12/14(木) 03:30
>>84 ゴキブリよりはマシだ。
86名無しさん@お腹いっぱい。:2000/12/14(木) 03:33
が中3の時複雑骨折で1ヶ月入院した。
あの頃はバカだったので、看護婦をビビらせようと思ってシビンに
精液入れといた。
しかし、回収に来た看護婦がいつもの25、6の女じゃ無くて、
どう見ても40過ぎたババアだったので、がっかり。
しまいにゃ「だめじゃない」とか言い出す始末。
「お前がだめじゃない」と、言いたくなりやした。
2度目のトライは思いきって若い看護婦に「オナニーはしてもいいん
ですか?」と、聞いてみた。
少し困ったがその女はよりにもよってまたあのババアをつれてきた。
ババアは「いいけど、お布団汚さないでね」とか言い出す始末。
「お前の顔の方が汚れてるぞ」と、言いたくなりやした。
最後だけど、3度目のトライは若い看護婦に「手でしてもらえませんか?」
と聞いてみた。これはかなり勇気がいった。
今度も女は少し困った顔を見せてから奥へ引っ込んだ。
またババアか?と思ったが、女はエロ本をどこからか持ってきた。
今考えると、僕みたいなやからはわんさといるんじゃないかな。
女は「これ使ってもらうよう上の方から言われてるんで」と、言ってた。
ババアだな!?そう僕は直感しつつも。ババアの人間としてのでかさに
おそれいった。

僕の人生で看護婦と関わったと言えばこんなもんです。

87いつでもどこでも名無しさん:2000/12/14(木) 04:12
が じゃねえよ。
88いつでもどこでも名無しさん:2000/12/14(木) 08:47
1は、むかしロビーにいたセイルオンじゃないか
89いつでもどこでも名無しさん:2000/12/14(木) 08:51
小説家気取りかよ(藁藁藁藁藁藁
90いつでもどこでも名無しさん:2000/12/14(木) 14:21
気取って悪いかよ!ハイアマチュアで悪いかよ!
91いつでもどこでも名無しさん:2000/12/14(木) 14:59
荒らし気取りのゴキブリが何言っても無駄無駄。
さっさと逝った逝った。
92いつでもどこでも名無しさん:2000/12/14(木) 16:07
>>91
ゴキブリってのはここの1のことじゃないよ。
93いつでもどこでも名無しさん:2000/12/14(木) 18:52
ハイアマチュアだって(藁藁藁藁藁藁
9490だ:2000/12/14(木) 21:54
↑予想どうりの反応サンクス!(ワラ


           ネラッテタヨ

95いつでもどこでも名無しさん:2000/12/14(木) 22:15
1頑張れよ。
少なくとも俺はお前の作品楽しみにしてるぞ。
96いつでもどこでも名無しさん:2000/12/14(木) 22:18
ネラッテタヨだって(藁藁藁藁藁藁
ネラワレチャッタよ(藁藁藁藁藁藁
97いつでもどこでも名無しさん:2000/12/14(木) 22:21
1=95
98いつでもどこでも名無しさん:2000/12/14(木) 22:22
>>97
違う。
99いつでもどこでも名無しさん:2000/12/14(木) 22:26
自作自演見苦しい
100いつでもどこでも名無しさん:2000/12/14(木) 22:40
自作自演を証明できない“自作自演見苦しい”も見苦しい
101いつでもどこでも名無しさん:2000/12/14(木) 22:48
>>100
荒らしに付き合って、結果的に荒らしてんじゃねーよ
102名無しさん@お腹いっぱい。:2000/12/15(金) 00:09
このスレがあるから荒らしが寄ってくる
103名無しのエリー:2000/12/15(金) 00:30
早く続い書いてよ〜。>1
104いつでもどこでも名無しさん:2000/12/15(金) 00:33
俺も続きが読みて〜。次はどんな寒いストーリーになるかと
思うと楽しみでしょうがない。
1はいろんな意味で才能があるな。
105いつでもどこでも名無しさん:2000/12/15(金) 00:34
1は、ライター希望で最近はPsion 5mxを使って原稿書きの
アルバイトをしています。
106いつでもどこでも名無しさん:2000/12/15(金) 01:10
楽しくもなければ切なくもない。才能無いね。
107名無しさん@お腹いっぱい。:2000/12/15(金) 01:39
はよ続き書きーな。
昨日のまぽろしの落ちの無いストーリーでも
書きなおしてるんかいな。
108名無しさん@お腹いっぱい。:2000/12/15(金) 07:25
文章も下手だしね。
109いつでもどこでも名無しさん:2000/12/15(金) 12:21
>みんなでモバイル物語をつくろう。
と書いてあるところから見ると、勝手に続き書いてもいいのか?
110いつでもどこでも名無しさん:2000/12/15(金) 13:19
>>109
他の板だとリレー形式で頑張ってる所あるぜよ
1111:2000/12/18(月) 00:17
1です。今回からsageで書きます。

>と書いてあるところから見ると、勝手に続き書いてもいいのか?

続きは書いてあるけど、他の人が続きを書きたかったら別に構いませんよ。
リレー形式になるか、その人がずっと書き続けるのかはわかりませんが。

一応、話が出来ているのは、JORNADAのバッテリーの件、涼子のPsionのスタ
イラスペン、拓也と淳二が新宿に行った日の淳二の別の用事、北条教授が講
義にPowerBook2400を持ってこなかった事、響子の持っているMI-C1の件、
涼子が死んだ日に拓也が涼子のアパートに行った理由、小林編集長と涼子の
件、拓也と妹の件、それくらいかな。

でも他の人が考えて話が変わるんなら、それはそれで別に良いです。
112名無しさん@お腹いっぱい。:2000/12/18(月) 04:01
リレイー形式と1独自の2つを作っていけば?
113いつでもどこでも名無しさん:2000/12/18(月) 04:36
>>112
それで「どっちが本物でしょう」とか?
114名無しさん@お腹いっぱい。:2000/12/18(月) 04:56
>>113
どっちが面白いとかで、リレイ形式のが面白いって事になったら
大笑いだな。(ぷぷ)←荒らしの表現頂き。
115いつでもどこでも名無しさん:2000/12/18(月) 05:11
>>112
私は別にこのスレが嫌いでも好きでもありませんが、さすがに
いくつも小説スレがたつのは勘弁を。
116名無しのエリー:2000/12/18(月) 05:22
ネタばれはいいから早く書いて〜。>1
117名無しさん@お腹いっぱい。:2000/12/20(水) 02:17
響子は、拓也に言った。
「お前、決の穴小さいのう〜」
おいおい。
118名無しさん@お腹いっぱい。:2000/12/20(水) 06:08
決って、ケツの穴って書いた方が良いです。
119名無しさん@お腹いっぱい。:2000/12/20(水) 07:17
おーい!大阪弁の人よ〜早く続きを書いて、皆を笑わせてくれ〜
120あなたのうしろに名無しさんが・・・:2000/12/26(火) 06:16
ふん。作者は逃げたか。情けない奴。
何をしても続かない性格は、死んでよし。
121いつでもどこでも名無しさん:2000/12/26(火) 20:47
>>120
おれは仕事とかが忙しくてこんなところに小説投稿してるヒマは
ねえんだろうなーと思ってあげてるよ。(笑

読みたいと思ってる人は1がくるまでのつなぎでも書いてたら?
>>20-24の展開にはウケたよ。(笑 21はおれなんだけど。
122( ´∀`)さん:2001/01/06(土) 22:51
だれかエンディングと結末とエピローグ書けこの野郎!(笑
123あなたのうしろに名無しさんが・・・:2001/01/15(月) 01:43
吊るし上げ。作者は自殺してよし。
12486です:2001/01/21(日) 01:41
私で宜しければ、続きを書きます。宜しいでしょうか?
一応その後がありますので・・・。

 私もモバイラーです。

125いつでもどこでも名無しさん:2001/01/21(日) 03:14
れっつご〜!>86
126いつでもどこでも名無しさん:2001/01/27(土) 03:44
終わり?
12786:2001/02/02(金) 05:06
さとし君、キミに決めた!
128( ゚Д゚)ハア?:2001/02/02(金) 05:34
( ゚Д゚)ハア?
129not 1:2001/02/11(日) 13:36
全ては解決した。だが、拓也の心は晴れなかった。得体の知れぬ何かが拓也を苦し
めていた。胸の奥に滞ったままの何かが。鉛のような何かが。
信頼、友情、そして愛情...。あらゆることに裏切られたような気がした。尊い命
が失われた。自分の住んでいた世界の全てが否定されたような気がした。
「俺はどこにいる?俺は...これからどうやって生きていけばいい?」
拓也は答えの無い自問を繰り返していた。

そのとき、不意に後ろから肩をたたかれた。振り返った拓也に、見慣れた顔が飛び
込んできた。
「兄貴...」
「サンフランシスコもいいが、東京も悪くはないな」
ゼロ・ハリは鷹揚にそう言った。相も変わらず薄汚ない男だが、拓也にはかけがえ
のない存在だ。
「そうか、今日帰って来る予定だったね。向こうはどうだった?」
「シャノンコートホテルでネット三昧さ。それよりどうしたんだ、浮かない顔して」
「うん...俺が今まで信じてきたものって何だったんだろうって。あの事件の前と
は違う世界にいるような気がするんだ。俺は今どこにいるんだろう?」
拓也は力無く呟いた。
「お前は今ここにいるじゃないか。世の中はどんどん変わってるし、だから俺も連
日飛び回ってるよ。昨日と今日が違うのは当たり前だろ?」
「でも、それじゃ一体何を信じていいのか分からないよ」
「もちろん、変わらず良いものもある。お前も ThinkPad を買えば分かる」
またかよ。拓也は舌打ちしながらも、いつの間に気分が和らぐのを感じていた。
「ThinkPad を買え。今度の低電圧はいいぞ。そしてアメリカに行け。ネットに繋
げ。俺達はモバイラーだろ?それで下らないことを書くんだよ。生きるためにな」
「兄貴とは違うよ」
そう言って苦笑いした拓也の顔に生気が戻ってきていた。そうだ、モバイルさえあ
れば、どこにだって行けるじゃないか。色々な出会いがあるじゃないか。本当に信
じられるものは何なのか。考えるのはそれからでも遅くない。

風はまだ冷たい。だが、頬を刺す木漏れ日が移ろいゆく季節を感じさせた。
「Prism を買って旅に出ようか」
拓也はそう思った。

Fin.
130122
>>129
きれいに終わったね。(笑
ごくろうさまです。