シグマリオン3 Vol.36 【SigmarionIII】
「マリア様がみてる」
東京都下、伝統あるカトリック系お嬢さま学校、リリアン女学園で繰り広げら
れる物語。
この学園の高等部には、「姉妹(スール)制」というという特色ある制度が存
在します。それは、上級生と下級生が個人的にロザリオの授受をし、姉妹(ス
ール)の契りを結ぶというものです。そして、姉妹となった生徒は、「姉」
(上級生)が、「妹」(下級生)を個人的に指導することとなります。
また、高等部の生徒会は「山百合会」という名称で、会長は三人。それぞれ、
紅薔薇さま(ロサ・キネンシス)、黄薔薇さま(ロサ・フェティダ)、白薔薇
さま(ロサ・ギガンティア)と呼ばれ、そしてそれぞれの妹(つぼみ)が補佐
をするという形式をとるという、少々特色のある制度を持っています。
さて、本編の主人公である福沢祐巳は一年生。一見しては特には目立たない、
普通の生徒でした。しかし、ひょんなことから、憧れの「紅薔薇のつぼみ(ロ
サ・キネンシス・アン・ブゥトン)」である小笠原祥子から突如「姉妹宣言」
をされてしまい……
というところから、本編は始まります。そして祐巳は、様々な人々と出会い、
様々な事件を乗り越え、憧れの「お姉さま」と共に人間的に成長していきま
す。「マリア様がみてる」はそんな物語です。