知らぬ間に原告にされ勝訴 第三者が委任状を偽造
大阪府堺市の男性が、売却したMorphyOne購入権に絡み、知らない間に予約金返還訴訟
の原告にされ、勝訴していたことが5日分かった。第三者が勝手に男性名で委任状を偽造
し弁護士に依頼したためで、名古屋高裁は昨年12月、8500万円の支払いを製造者側
に命じた一審名古屋地裁判決を取り消し、訴えを却下していた。
弁護士は「本人の意思確認を怠り迷惑をかけた」と男性に謝罪したが、所属する大阪弁
護士会は懲戒処分を検討している。
訴訟資料や関係者によると、一審では委任状に従い弁護士が書面などのやりとりをして
いたため、男性は勝訴判決すら知らなかったが、製造者側が控訴し控訴状が男性に届いた
ことから発覚した。
男性は名古屋高裁に「予約金返還を求める意思はない」との上申書を提出。名古屋高裁
は「男性を詐称した第三者が訴訟を起こしたもので、訴えは不適法」と認め、一審判決を
取り消した。
ソース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030901-00000148-kyodo-soci