※IBM ThinkPad※3台目

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624いつでもどこでも名無しさん
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リアル・<<モバイル>>・ThinkPad。

ThinkPad 220(2432-SJ8)
i386SL 16MHz 7.7'STNモノクロ
Mem 2MB(6MB) HDD 80MB
1kg 248,000円

1993年5月発売。「サブノート」というジャンルを確立した金字塔。
マグネシウム合金に覆われたA5ファイルサイズのボディが醸し出す
質感は今でも垂涎もの。「乾電池で動く」数少ないノートPC。
商業的には成功したといえず、後にT-ZONEなどで投げ売られる姿は
物悲しくはあったが、逆にそれが広範な普及につながったとも言える。
発売当初より非力なマシンであったため、HDD交換やクロックアップ等、
ノートPCを改造して延命する技法が確立され、広く流布された事でも
有名。

良くも悪くも、今なお続く「趣味的モバイルPC」の元祖的存在と言えよう。
625いつでもどこでも名無しさん:02/05/28 23:46 ID:???
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ThinkPad 701C/CS(2630-5TJ/5SJ/5TM/5SM/7TW/5SW/5SV)
i486 DX4 75MHz 10.4'TFTカラー
Mem 8MB(24MB) HDD 720MB NiMH(2.0h)
2.1kg 498,000円(2630-7TW)

1995年3月発売。コードネーム「Butterfly」。その名の由来となったギミック
「TrackWrite」は、今なお革新的な折り畳みキーボードである。
701といえばTrackWriteばかりが注目を浴びるが、その思想は「フルスペック
モバイル」で貫かれており、本体に覆い被さるほどの大きさを誇る10.4インチ
TFTカラー液晶、不要ポートを集約したポートリプリケータなど、随所に凝ら
された工夫は現代の第一線モデルと既に同じ方向性を向いていた。
TrackWriteの開発に半年以上手間取り搭載CPUが一世代古くなったことや、
機構的な無理から故障が頻発したこと、またその高価格から、商業的には
日陰者であった。

しかし、その美しさ、デザインの素晴らしさはThinkPadユーザーの羨望を集め、
今なおTrackWrite搭載後継機を熱望させてやまない。
626いつでもどこでも名無しさん:02/05/28 23:48 ID:???
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ThinkPad 550BJ (2437-Y01/YVB/YWB/YLS/YMS)
IBM486SLC 25MHz 9.5'モノクロ
Mem 2MB(10MB) HDD 170MB NiCd(2.7h)
3.0kg 568,000円(2437-YLS)

1993年1月発売。日本アイビーエムとキヤノン渾身の合作、世界初の
プリンタ内蔵ノートパソコン。当時最高水準(360dpi)のバブルジェット
プリンタを組み込みながらそのサイズはA4に収まっており、両者の技術力の
高さが伺える。筐体を見ればIBMとCanonのロゴが誇らしく輝いている。
こういった合わせ技のPCは実用性に疑問符が付くのが常だが、550BJに関し
てはその常識は当てはまらない。内部バス接続により2倍の高速印字を実現、
用紙についても10枚前後をオートシートフィーダで給紙するなど、一般の
プリンタと比べても全く見劣りしない。

ちなみに、今でも550BJ関係の消耗品が購入できるあたり、IBMのサポートの
手厚さを感じずにはいられない。
627いつでもどこでも名無しさん:02/05/28 23:49 ID:???
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ThinkPad 560 (2640-5JA/5J9/EJA/EJ9/FJE/FJD/FVE)
Pentium 133MHz 12.1'TFTカラー(SVGA)
Mem 8MB(40MB) HDD 1.08GB Li-ion(3.0h)
1.9kg 598,000円(2640-EJE)

1996年5月発売。A4ファイルサイズ、31mm厚、1.9kg。ウルトラスリムノートの
始祖DEC HiNote Ultraに勝るとも劣らぬ、まさに新世代のThinkPad。
弁当箱と揶揄された重厚さを残しつつ、薄く軽い。性能にも妥協がない。価格の
高さも相まって長い間ThinkPadユーザーにとっての憧れ、高嶺の花であった機種。
これは560E(2640-40J/4ZJ)、560X(2640-65J/70J)と2度のマイナーチェンジを経つつ
2年の長きに渡って君臨していたことも一因。事実560X(70J)ともなるとMMX 233MHz
Mem96MB(MAX)と同じ型番を戴きながら2世代ほどの進化を遂げ、全く別物と言っても
過言ではない。

しかしその質感、頑丈さ、キータッチの秀逸さは共通であり、一部の古参ユーザ
からは「最後のThinkPad」と呼ばれる。今なお現役で運用を続ける者が在る名機
である。
628いつでもどこでも名無しさん:02/05/28 23:50 ID:???
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ThinkPad 230Cs (2432-YB5/YB7/FBW/FBZ)
i486DX2 50MHz 7.8'DSTNカラー(VGA)
Mem 4MB(20MB) HDD 540MB NiMH(2.0h)
1.7kg 458,000円(2432-FBW)

1994年6月発売。発売当時、世界最小最軽量カラーノートPC。先だって発売
されたThinkPad 220のアンケート結果をもとに製作された。カラー液晶・
HDD内蔵PCでは類を見ない乾電池駆動もサポートされる辺り220の血筋を感じ
させる(公称0.5h、高性能乾電池の場合は実働1.0h)。
商業的には220とは比べるも無いほどの成功を収め、後には価格もこなれた
ため、個人がカラーノートを所有できる時代を先導した機種となった。
NiMHバッテリの充電がサスペンド状態でしか行えないなど不満点もあったが、
ほとんどの機種に先駆けてTrackPoint II、PCカードType I/II×2を搭載し、
PCカードブートをサポートするなど、先進的な機能も数多く搭載している。

携帯性を維持しながら実用的な性能の確保に成功し、サブノートPCという
ジャンルの発展に確実に寄与した機種といえる。
629いつでもどこでも名無しさん:02/05/28 23:50 ID:???
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リアル・<<モバイル>>・ThinkPad。[番外編]

PalmTop PC 110 (2431-YD0/YD1/YDW)
SL Enhanced i486SX 33MHz 4.7'DSTNカラー(VGA)
Mem 4MB(8MB) Internal Flash Mem 4MB Li-ion(3.0h)
630g 198,000円(2431-YD1)

1995年10月発売。発売当時、世界最小最軽量カラーWindows 3.1 PC。
PCカードType II×2、CF Type I(IBM流に言えばスマートピコフラッシュ)×1、
WingJackモデム・電話機能内蔵。キャッチフレーズは「ウルトラマンPC」。
あえてThinkPadとは呼ばれなかった不遇の継子。
だが110はThinkPad 220を想起させる運命を辿る。発売当初のマニア層の熱狂。
忍び寄る次期Windowsの影。そして商業的な失敗。投売り。白熱する改造。
小さな筐体に秘めた能力を認められぬまま売れない、一般受けしないという
烙印を押され、能力的に実用域に達していたLibretto 20に主導権を渡した様は、
失意の中230Csにバトンタッチした220の影と重なる。

早過ぎた名機PC 110は、登場から7年過ぎた今ですら、Crusoe搭載の最新鋭機
との比較の俎上に上る。
630いつでもどこでも名無しさん:02/05/28 23:52 ID:???
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ThinkPad 235 (2607-10J/1DJ/15J/20J/25J)
MMX Pentium 266MHz 9.2'SVGAカラー(SVGA)
Mem 32MB(96MB) HDD 4.0GB Li-ion(2.0h)
1.25kg 235,000円(2607-20J)

1998年7月発売。通称チャンドラ2。コードネームClavius。かつてライオス
システムというThinkPad 220やPalmTop PC 110を設計した会社が存在した。
235はそのライオス開発のノートPCで、本来であればThinkPadとして世に出た
はずの「チャンドラ」と呼ばれたノートPCの後継機である。初代が難産の末に
他社の手で私生児として世に出たのは1997年1月。その後改良を重ね1年半後、
遂に235は嫡子としてIBMから登場した。
235には上の逸話の他、PC 110のバッテリが利用できたり、形状・質量から
ThinkPad 220の真の後継機、という説明もよくなされる。そういう物語性の
せいか235自体に対する評価は感傷的な点も多い。

確実なのは、235はIBMミニノートの血脈を汲んでいること、PCカードが3枚
使えること、そしてThinkPad史上1、2を争う破損率を誇ることだ。
631いつでもどこでも名無しさん:02/05/28 23:52 ID:???
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リアル・<<モバイル>>・ThinkPad。

ThinkPad 530CS (2605-1FC/1FD/7FD/7FE/7FQ/7FV/7FK/DFV/DFK/DJV/DJK)
Am5x86 133(実Clock 100MHz) 8.4'DSTNカラー(VGA)
Mem 20MB(20MB) HDD 720MB NiMH(2.0h)
1.7kg 369,000円 (2605-DFK)

1995年5月発売。230Cs登場の約1年後、CPU・メモリ・HDD、画面サイズなど、
全体的に一回りスペックアップした530CSが登場した。
SoundBlaster互換音源と14.4kbps(後にソフト書換えで28.8kbpsに高速化)の
一人二役をこなすMwaveと呼ばれるDSPを初めて搭載したのも530CSである。
筐体の多少の大型化、230CSまで可能であった電池駆動が行えなくなるなど、
尖った魅力は削れたものの、基礎体力が向上し価格的にもこなれてきたため
より一般受けするノートPCとなった。

ThinkPad 220、230Csと機能向上してきたウルトラコンパクトThinkPadの
系譜は、当時の標準OS Windows 3.1が実用的に動く530CSの登場を以て、
一応の完成を見たと言えよう。
632いつでもどこでも名無しさん:02/05/28 23:53 ID:???
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リアル・<<モバイル>>・ThinkPad。

ThinkPad 535 (2606-KF8/MF9/EF8)
ThinkPad 535E (2606-36J/3ZJ)

Pentium 133MHz 10.4'TFTカラー(SVGA)
Mem 8MB(40MB) HDD 1.08GB Li-ion(3.0h)
1.7kg 349,000円 (2606-MF9)

1996年6月発売。商業的に大成功を納めた530CSの後継として登場した
ウルトラコンパクトThinkPad中興の祖。
1995年11月に発売されたWindows 95の機能を発揮できるよう、兼ねて
から要望の高かったSVGA化、大容量メモリ対応、GA(Cyber 9320)搭載
がなされた。530CSで搭載されていたMwaveも引き継がれている。
535で特徴的なのはキーボードで、定評のあるキータッチはもちろん、
代を重ねる毎に少しずつ大きくなった筐体をギリギリまで活用した
キー省略や不等幅のない素晴らしい出来具合であった。未だに535と
同サイズのPCでこれに比肩するものはない。

後に基本機能の強化された535Eも登場し、同時期に存在した560と共に
一時代を築いたThinkPadといえる。