■ ウワサのMorphy One購入ッ!!
OHPA Morphy One本体。CPUにAMD のIntel互換プロセッサ
(33MHz駆動)を搭載。HP200LXなどと比べると動作が非常にクイッ
クになった。OSはIBMのPC-DOS 2000 日本語版。ウェブブラウザと
してWebBoy 4.0を、マルチメディアプレイヤーとしてOHPA Media
Player for Morphy Oneを搭載している。内蔵RAMはなく、ブート用
CFカードとして32MB版を搭載。
先日この連載で書いたように、USB KITを使ってみたらコレがヒジョ
ーに良かったヨと。やっぱOHPAの製品はディープだナと。イケてる
と。そう思っていたところへ、すげぇタイミングの良さで、Morphy One
に触れる機会に遭遇。
知人が持つMorphyだが、実のところこの俺、Morphy Oneに触れる
のは初めて。いやホントのところは、Handheld PC買うならシグマリオ
ンだよな〜あーシグマリシグマリと思っていて、Morphy Oneのコトは
考えていなかった。ついでに、ちょっと田舎になると、OHPA系マシン
とかって展示品がないので、疎遠になりまくりだったのだ。
で、触ってみたら、なるほどMorphy OneだMorphy Oneだって言う
Morphy Oneフリークの気持ちがわかりました。HP200LXを不細工に
した程度で、少々無理すれば胸ポケットにも収まりがちなサイズ・重
量でありながら、気味悪くタイプできるキーボードとCFカードスロット
(Type 2)とCFカードスロット(Type 1)を搭載したりなんかしていて、
つまり、サイズ的にはもうひとクラス上の機種に匹敵する機能・性能
が詰め込まれている。この凝縮感。羊の皮をかぶったオオカミ的な
魅力がある。
触っているうちに、そうか……、そうだよ、そうでしょ!! その通りでし
ょ!!!! という気分になっちまったのであった。最初は「悪くないなぁ」と
か思っていたものの、よーく考えたら、OSとしてDOSが使える
Handheld機で、このサイズのマシンって、他にないのだ。ちなみにシ
グマリオンとかはHPC Pro 3.0(Microsoft Windows CE Handheld PC
Professional Edition Ver.3.0)。細かいコトかもしれないが(いや重要
なコトだよ!!>俺)、HPC 2000のHandheld PCには、けっこー使えるIE
やWindows Media Playerが載ってるし、パソコンとUSBで楽々とシン
クロナイズできるので、はなからMorphyは相手じゃないかもしれない
。
このサイズで唯一のDOS!! 出所不明な標準搭載アプリ!! 別売り
のカードさえ手に入ればMP3も聴けまくり!! あーっそう言やァDDIポ
ケットのAirH" Petitも挿せるじゃんCFカードスロットあるから!! つー
かさコレってパソコンとの接続は具体的にどうやって……(調べ中)
……うわっ手段がないよ手段が!! が、まぁシンクロナイズはともかく
充電も……できないじゃん!! 熱い!! 急に熱くなった!! 熱いぜ熱い
ぜ熱くて死……なずに気絶して起床したら、机上にその魅惑的なハ
ンドヘルドマシンが置かれていたっていうか俺が無意識のうちに置い
たと言えよう。ていうかMorphy One初遭遇後約72時間程度で、俺は
そのMorphyを購入(やっぱり信者としてのお布施なんダ!!)したので
あった。
■ まずは、とにかく、鍛錬鍛錬!!
かなり無理して鍛錬すればタッチタイピングができるようになるキー
ボード。キー自体の押下感はまずまず。キーレイアウトの一部が変
則的なものになっている
OHPA Morphy Oneと手に入れたとなれば、やはりまずはキーボー
ドをいじくり倒していきたい!! そしてAirH"やP-in comp@ctを使って
通信していきたい!! そしてどうにかパソコンとシンクロナイズさせて
いきたい!! そんでモバイルしていきたい!! あとウワサのステレオヘ
ッドホンジャックにステレオヘッドホンをつないで音楽を聴いたりもし
たい!! もちろん内蔵スピーカーでも音楽を聴くゼ!! ていうかやりた
いこといっぱい。
手っ取り早く、まずはキーボードを堪能してみた。その押下感は、
クリック感もなく、恐ろしく柔らかめ。このサイズのマシンにしては悪
感触。まぁノートパソコンの中にはMorphy Oneに大負けしまくりって
感じのキーボードを載せてるのもあるので、そういう観点からすれば
Morphyのキーボードには高級感がある。
ただ、タッチタイプに至るまでは、けっこう鍛錬が必要な気がする。
というのは、まずキー自体がけっこう小さい点。小さいってコト自体に
はそーんなに問題はないのだが、一部分、ちょっと違和感のあるキ
ー配列になっていたりする。例えば、enterキーの上にある
backspaceキー、さらにその上にある本体電源のon/offキー。並びと
してはフツーであり、正しい気がする。が、俺の場合、この3つのキー
でいつも引っかかる。
Morphyのキーはいきなりタッチタイピングするにはちょいとキツい
小ささがある。毎日数十分の鍛錬を1週間も続ければかな〜りスム
ーズに打てるようになるが、でも最初のうちはタイプミスが多く、また
、キーに慣れても(パソコンのキーボードを使った後にMorphy One
のキーを打ったりすると)タイプミスをわりとやらかしがち。で、そのた
びに(俺の場合は)backspaceキーを押すのだが、その時、
backspaceキーのタイプミスをやってしまう。具体的には、backspace
キー上のon/offキーを押しがち。
on/offキーを一瞬押しただけなら、まあ特に問題はない。のだが、
タッチタイピング中なので、瞬間的に「あれっ押せなかったゼ」と感じ
てもう一度強めに押したりなんかすると、アララ、しっかりフリーズし
ちゃうのであった。Handheld機なので、on/offキーで電源を切っても
、レジューム状態に移行するだけのはず。再度、on/offキーを押せ
ばモトの状態に即復帰……しないよブラザー!! なのでかなり大きな
問題なのだが、思い切りイラついたりするわけだ。かと言って、
on/offキーを押さないように心がけて(やや下めを押すように心がけ
て)キー操作をすると、今度はキーを壊しちまうのであった。
そんなわけで、Morphyを使い始めてから半月程度経つ現在でも、
ん〜、このキーの出来具合と配置はちょっとナンだなぁ、とか感じる
。このほか、tabキーやdelキーの位置にも少々違和感があったりす
る。でもまあ、このサイズでここまで打てるキーボードはそうそうナイ
ような気がするので、やはりココはひとつ、よりいっそう鍛錬するしか
ないと言えよう!! 鍛錬鍛錬鍛錬!! タッチタイピングへの道はけっこう
厳しいゼ!!
■ 苦行的通信系機能
本体左側にType 2のCFカードスロットを搭載。カード型PHSなどを挿
すことができる。その下にはType 1のCFカードスロットを搭載してい
る。Morphy OneのCFカードスロットは、イジェクトレバーがなく、手で
引っ張り出すようになっている。
タッチタイピング鍛錬を継続しつつ、次にやったのは、AirH"やP-in
comp@ctを使ってのネット接続。Type 2のCFカードスロットがあり、ド
ライバも最初から入っているので、使用や設定はスコスコッと済ませ
られる。
Morphy OneのCFカードスロットはType 2なので、結局、CFカード
スロットでPHSカードを使うんならネゴシエイションとかが速いし通信
時の安定性も高いAirH"が有利じゃんってことで、俺は現在CFE-02
を使用中。約28.8Kでの定額データ通信は快適だが、それと同時に、
Morphy標準搭載のウェブブラウザやメーラの動作が思った以上に
最悪なので、非常に気持ち悪く使えている。
使っている中で特に満足はないっていうかMorphy Oneでウェブペ
ージ閲覧とかメールとかするのやめちゃおーかなーと思うほど最悪
なのだが、やはり、画面がちょっと……かな!? Morphyのディスプレ
イは、モノクロSTN液晶(8段階表示・バックライトなし)で、画素数は
640×200ドット。多くのウェブページを、パソコンと同じ雰囲気のフォ
ントサイズで閲覧するのは無理だが、そもそも縦のドット数が少ない
ため、スクロールの手間がかかる。Pocket PCに比べたらずーっと
最悪なのだが、その段階の差遺作さに慣れてしまうと、虜になってし
まう感じ。
あーそうかーやっぱりシャープのアレとかの方が画面デカくて快適
なんだろうなぁ……とか一瞬思ったが、そーゆーコトを思うと自己矛
盾が起きるので思っちゃダメ!!>俺。ぎりぎりポケットサイズの
Morphyでここまで表示できるならヨシとしろッ!!>俺。そんな感じ。
パソコン上でOutlook 2000を使っている俺にとっては、WebBoyのメ
ーラはとてもキモイ感じで使いにくい。それと、前述のように、非常に
マトモ感のないキーボードがあるので、メールを書くにも一苦労。比
較的長く、内容を克明に示したメールをしっかり書けないので、ん!!
これじゃメールに関してはサブノートとかが必須だゼという印象……
を持った瞬間机上に置かれたLOOXが生きてくんのよ>俺、アレって
AirH"INモデルだろアレ使わなきゃな>俺、とかいう自己矛盾が起き
そうになったので、やっぱりあまり深く考えちゃダメ!!>俺。そんな感
じ。
全体的に、実用性が低い通信性能を持っている。Morphy Oneは通
信端末としてヒジョーにマズってるっていうかコレ1本に絞っていくこ
とは非現実的だなぁとか感じさせるデキなのであった。
■ どうにかシンクロナイズを……
Morphy Oneのパッケージに同梱されたパンフレットに描かれている
、オプションの専用シリアルケーブル。シンクロナイズ用のシリアル
ポートを自力で半田握って増設しないと使えないヨ。ケーブルの根っ
こに見える三角ボタンを押すと、Morphy Oneからはずすことができる
。
Morphy Oneでメールの送受信をしていたら、前述のように苦行感
の高い通信性能を持っていたりするので、メール端末としてけっこう
常用するつもりがなくなってきた。そこで「あっそうだ」と思った。
俺の場合、CE機とパソコン(のOutlook 2000)のシンクロナイズに
おいて、受信トレイ(メール)のシンクロナイズだけはしていなかった
。CE機でのメール送受信はあくまでも臨時的なもので、メールはな
るべくパソコンで、と分けていた。が、そうすると、CE機で読んで返信
までしたメールを、再度パソコン上で読んで返信しちゃうってことが、
たまにある。「あれ? このメールに返事出したっけかな!?」みたいな
混乱が起きるのだ。
でもMorphy OneはCE機に比べると、そのメール端末としての使い
やすさが格段に下のよーな気がするっていうか、使いにくいのでつい
ついCE機でたくさんメールを書いてしまう。そして、前述の混乱がよ
り多くなった。で、今更ながら「ああそうかCE機で受信トレイもシンク
ロナイズさせればいーだけのコトだな」と気づいたのであった。
さあ今度はMorphyをシンクロナイズだ!! って考え初めてから、既
にマシンの再起動とかインストールとか設定変更とかを十数回やっ
ており、Morphy Oneなんか再起動専用マシンなんですかぁってほど
再起動させまくった。そしてもうすぐ連続失敗時間が8ケ月くらいにな
ってしまって俺としては最長記録!! やったぁ!! PDAトラブル継続時
間記録更新だゼ!! とか自分を励ます力もなくなってきた頃、やっと
OHPAのサポート電話に連絡できる時間となり、連絡し、アレコレと状
況を伝えて指示通りにやっても、やっぱりダメ。
その後また数時間、トラブルにハマり続けた結果、OHPAのサポー
トのお兄さん(福○さんっていうんだヨ)は、結局、「ハードウェア的故
障の可能性があるので、とよぞうさん手書きの絵が入った新品と交
換します」という結論を出した。で、その翌々日、俺のシンクロナイズ
しないMorphyは、ロリ絵入りのMorphy Oneに交換されたのであった
。
ちなみに、OHPAのサポート電話の対応は非常に悪かった。指示
が非常にあいまいでわかりにくかった。また、その後の(ハードウェア
故障の可能性が見えてからの)対処も遅く、その翌々月に代替え(と
いうか望まない交換)のロリ絵Morphyがウチに送られてきたあたりも
気持ち悪かった。まあ、最初から買わないのが気持ちイイのだが、こ
ういうあいまい・鈍足なサポートを受けると、次はOHPAのを買うもん
かって気になる。
ともあれ、最終的に、このトラブルにハマったトータル時間は約12
ケ月。久々のドハマりであったが、さておき、これはすごいぜビックリ
だぜ、12ケ月を分に換算すると、ななな何と518400分!! Morphy One
だから518400分だったのかーッ!! なーんだそうだったのか〜そうい
う意味だったのか〜ってそんなわきゃねーだろ>わし。
■ 一発不具合!! Morphy絶不調!!
悪夢のような518400ふん、ハードウェア的故障だったMorphyが去
り、まったく新品のロリ絵Morphyを手にした俺は、早速そのMorphy
Oneとパソコンをシンクロナイズさせた瞬間あら不思議!! 一発で昇
天しまくり千代子!! 何の苦労も手間もなく、Morphyの脆弱さが発揮
され、スコッとお亡くなりあそばされたのであった。
その後、パソコン上のOutlook 2000のデータをJornada720に移し、
現在は気持ちよくJornadaを使用中。ちなみに、現在、パソコンとパ
ートナーシップ関係を持つのは、Jornada548とJornada7202台となっ
ている。 え、Morphy? なんですかそれ僕知りません、みたいな!