SKE48が3/31に発売する新曲「タイトル未定」でMUSIC CARD商法を導入することをお伝えしたが、その商法が以前から指摘されている想像をなぞるかのように、オリコン史上最凶の商法となることが分かった。
今回、SKE48の劇場盤は「CD+MUSIC CARD」の形態で発売。
この形態を1セット購入すると、オリコンでは2枚カウントとなる。
ファンが前作と同感覚で劇場盤を購入した場合、その売上枚数がいつもの2倍に膨れ上がる最凶の商法だ。
■ ついに禁断の「2枚カウント」の裏技を発動
基本的なことから説明すると、オリコンではCDを1枚に「売上枚数1枚」、MUSIC CARD1枚に「売上枚数1枚」が計上される。これらを合算して、週間ランキングの売上枚数として発表している。
これまで、SKE48の劇場盤(メンバーとの個別握手券1枚付きパッケージ)はCD1枚の形式で販売されていた。それが、今回は価格1,028円という非常に安価な金額で、CD1枚+MUSIC CARD1枚の計2枚セットとして販売される。
個別握手券1枚を手に入れるために1,028円を払って劇場盤1セットを買うと、オリコンでは2枚の売上枚数として計上されるのである。
■ 前作はCD1枚で1,028円、今回はCD+MUSIC CARDで1,028円・・・同じ値段で枚数は2倍の最凶商法
なお、前作は劇場盤のCD1枚で1,028円であった。
これが、今作ではCDとMUSIC CARDの2枚セットとなり、価格が据え置かれるのである。つまり、ファンが前作と同じ感覚で劇場盤を購入すると、前作では1枚としてカウントされたものが、今作では2枚になるのである。
ものすごく端的に言えば「自動で2倍」である。まさにオリコン史上最凶の商法と言えるだろう
■ SKE48、この商法で売上枚数を数十万枚単位で伸ばす可能性あり
オリコンの売上枚数の大部分を占める「劇場盤」の売上枚数が2倍になることにより、今作の累積売上枚数は前作から「12月のカンガルー」から劇的に伸び、数十万枚単位でプラスになることが予想される。
さらに、先日行われていたMUSIC CARDの予約者を対象にした「写メ会参加のための抽選会」効果も、これからのイベントで毎回行うのであれば、かなり大きなものが期待できる。
これらの2大施策により、SKE48の今作の売上枚数は、デビュー以来初めてミリオンセラーを達成する可能性が考えられる状況となっていると言える。
今回の商法に対し、多くの音楽ファンからは「枚数だけを膨らませるだけで意味なし」「オリコンの価値を下げるだけ」などと非難の声が後を絶たない。
これらの声の通り、果たしてこのように積み上げた売上枚数をヒットと呼んで良いのだろうか。
MUSIC CARDは4/6を持ってオリコンの集計対象外となるが、ただひたすらにブーイングを集めるばかりで、オリコンにとって百害あって一利なしとなってしまうようだ。
http://www.tnsori.com/20150213-ske48-music-card-double-count