アーセナルのアーセン・ヴェンゲル監督は、UEFAが適用するファイナンシャル・フェアプレー(FFP)の規定が
難解で複雑すぎるとして、より単純明快なルール策定を求めている。
健全経営を求めるFFPでは、クラブの支払い能力を越えるような過度の出費は制限される。
イングランドではマンチェスター・シティが昨季FFPに違反したとして、UEFAから多額の罰金などの処分を受けている。
だが、シティは今年冬の移籍市場でも2800万ポンドと見られる移籍金でスウォンジー・シティからFWウィルフリード・ボニーを獲得。
チェルシーのジョゼ・モウリーニョ監督は、シティには別のルールが適用されていると皮肉を述べるとともに、
FFP違反を犯したチームはチャンピオンになるべきではないとも主張していた。
ヴェンゲル監督は、アーセナルにはFFP違反はあり得ないとしつつ、規定が複雑すぎることは問題だと述べた。
イギリスメディアが同監督のコメントを伝えている。
「入場料収入だけが対象なのか? 入場料と商業収入か? 入場料と放映権料だけか? ネーミングライツも含まれるのか?
人々にとって、FFPが何を意味するのかは明確ではない。ルールは非常に複雑だ」
「我々は人気のあるスポーツの世界にいる。誰にとっても理解できるような、明確でシンプルなルールが望ましい。
道を行く10人の人々に質問したとしても、実際に仕事をしている私に質問されても、FFPが何を意味するのかはっきりしたことは分からないだろう」
ストラスブール大学で政治・経済を学んだ経歴を持つヴェンゲル監督にとっても難解だということであれば、
サッカー関係者の大半にとってはFFPを理解するのはそれ以上に困難なことかもしれない。
2月10日(火)18時0分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150210-00000019-goal-socc