現在、ハビエル・アギーレ前監督の後任を探しているJFA(日本サッカー協会)だが、
新たな指揮官に支払う予定の年俸は、160万ユーロ(約2億1000万円)前後と目されている。
ちなみに過去の監督のそれを振り返ると、アギーレは2億円で、2014年ワールドカップ時のアルベルト・ザッケローニは2億8000万円、
06年ワールドカップ時のジーコは2億2000万円だった(※いずれも金額は推定)。
欧州サッカー界の相場に照らし合わせても、これは決して安いサラリーではない。
例えば、2014-15シーズンのブンデスリーガにおける各監督の年俸に当てはめると、7位相当の高水準だ。
しかし引く手あまたの大物指揮官にとって、キャリアアップにつながる付加価値が高くないうえ、欧州から遠く離れた日本で職務に就くのは大きなリスクにもなる。
つまり、相場を上回る高給を保証しないかぎり、旬を過ぎていない外国人のビッグネーム――日本と縁がある者の場合は話が別だ――を口説くのは難しい。
中国王者の広州恒大がイタリアの名将マルチェロ・リッピを招聘できたのも、1000万ユーロ(約13億3000万円)という破格の年俸を用意できたからにほかならない。
現在フリーとなっている有力監督を見てみよう。いわゆる“ゼロトップ・システム”を編み出したイタリア人のルチアーノ・スパレッティは
14年3月まで所属したゼニトで330万ユーロ(約4億4000万円)、同じくイタリア人のクラウディオ・ラニエリは14年5月に退任したモナコで300万ユーロ(約3億9000万円)を稼いでいた。
いわば高嶺の花と言える。
仮に相場を上回る高給を用意しなくて済むなら、アルジェリア代表をブラジル・ワールドカップで決勝トーナメントに導いた
ヴァヒド・ハリルホジッチが適切な候補者か。昨年11月に契約を解除したトルコのトラブゾンスポルでの年俸は、150万ユーロ(約2億円)だった。
岡崎慎司が所属するマインツを躍進させた41歳の戦術家で、現在は休養中のトーマス・トゥヘルも面白い。
ドイツ・メディアが報じた以前の年俸は、65万ユーロ(約8600万円)に過ぎなかった。
ちなみに代表チームでは、ブラジル・ワールドカップ閉幕時点で、イタリア代表の前監督チェーザレ・プランデッリが300万ユーロ(約3億9000万円)、
ドイツ代表のヨアヒム・レーブ監督が250万ユーロ(約3億4000万円)、フランス代表のディディエ・デシャン監督が160万ユーロ(約2億1000万円)と報じられた。
これに対し、アルゼンチン代表を24年ぶりの決勝に導いたアレハンドロ・サベーラは、破格の6100万ユーロ(約8000万円)だった。
もっとも、この4人は自国の代表チームを率いるという最大の栄誉と引き換えに、相場より低いサラリーで契約を結んだと見なすのが妥当だろう。
仮にレーブが新天地を求めるなら、倍以上の報酬を保証するクラブが現われるのは間違いない。
文:遠藤孝輔
2月6日(金)20時41分配信
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150206-00010005-sdigestw-socc 2015/02/06(金) 21:05:49.73
http://hayabusa3.2ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1423224349/