サッカー日本代表のハビエル・アギーレ監督(56)が29日、休暇のため羽田空港からスペインの自宅へ出発した。
スペインリーグ監督時代の八百長疑惑で検察当局から告発を受けているが、日本サッカー協会の原博実専務理事(56)は、
告発が裁判所に受理された場合も日本代表のスケジュールが考慮されると明言。3月の親善試合2試合には影響しない見通しを示した。
18年ロシアW杯まで続投の意思を持っているアギーレ監督の自信の源は、八百長裁判との“両立”だった。
この日、神戸市内での式典に出席した原専務理事は、アギーレ監督の告発が受理された場合の予定に関して「いつ(裁判所に)呼ばれる、
いつ行くとかは日程調整できると聞いている。日本にいる時に『明日来い』ということはないと聞いている」と明かした。
告発が受理されれば本格的な捜査が始まるため、指揮官を含めた42人(法人としてのサラゴサを含む)は順次、スペインの裁判所に呼ばれる。
指揮官は3月7日のJ1開幕前に来日予定のため、その間に告発が受理されれば早めに呼ばれる見通し。
受理が3月以降にずれ込んだ場合は、6月のロシアW杯1次予選の前に調整できるという。
次回の代表活動は3月のウズベキスタン戦とチュニジア戦。原専務理事は「3月の代表戦に影響? それはないな」と断言した。
2月3日には原専務理事、霜田正浩技術委員長らが出席して技術委員会が行われる。
8強止まりに終わったアジア杯の総括だけでなく、今後の代表に関する議論もなされる。
すんなり続投でまとまらない可能性もあるが、原専務理事は「監督交代? ないと思う」と改めて続投の方針を示した。
指揮官はこの日、シルビア夫人、次男のミケルさんとともに日本を後にした。取材対応はなかったが、
28日に日本協会を訪れた際には「日本の力はもっとあると思う。いろんなチームの力の分析も含めて非常に有意義だった」と話していたという。
代表活動と裁判を並行して行うのは負担が大きいが、しばしの充電で心身をリフレッシュする。
http://www.hochi.co.jp/soccer/japan/20150130-OHT1T50001.html