「誰かに聞いてこいって言われたんですか?」「しつこいですね、ジャイアンツの方ですか?」
苦笑いを見せながらも珍しく語気を強めこう話した。
元ヤンキースの松井秀喜(40)が13日、バイク王の新CMキャラクターの記者発表会に出席。
その際、芸能リポーターと思われる女性記者に自身の去就について突っ込まれ、返答に窮する場面があった。
今オフ、どのイベントに出席しても「巨人監督」について聞かれる松井。そのたびに「そういうチャンス、縁があれば……」と、
その場を収めてきた。ところがこの日の女性記者は、「復帰は(間近か)?」「ファンも(巨人監督としての復帰を)期待していますが?」
「背番号は55で?」と執拗に食い下がってきたから、思わず冒頭の発言が出てしまったのだろう。
それにしても、巨人の監督といえば、野球人なら誰もが憧れる「お仕事」だ。
球団から名前が出た時点で名誉なことであり、悪い話でもない。にもかかわらず、松井が「巨人監督」に関する質問にアレルギー反応を示すのはなぜか。
松井はマイペースな性格だが、レールに乗った人生を歩むことが大嫌い。
ヤンキースに移籍した際も「生涯巨人」という「安定」を捨て、茨の道を選択した。だからこそ、周囲から巨人の監督を押し付けられることが不満なのである。
加えて、松井は幼少期から野球しかやっていないことにコンプレックスがある。
以前から「引退したら、みんなが当たり前のようにやっていることをいろいろとやりたい。視野を広げたいしね」と漏らしていた。
実際に今は異国の地ニューヨークで家族と共に書店巡りや小旅行などをしながらのんびりしている。
それが巨人監督に就任すればファンやマスコミに追い回される日々が続き、自由な時間も奪われる。
この日のイベントでは「まだ次への新しいチャレンジは見えていない。
具体的なものはない」とも話した松井。「自分探し」が続くゴジラの現場復帰はまだまだ先になりそうだ。
1月14日(水)12時46分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150114-00000017-nkgendai-base