アジアカップは9日にメルボルンで開幕し、開催国オーストラリアがクウェートと対戦する。
2連覇を目指すD組の日本は12日に初戦でパレスチナと戦うが、意外なことにエースFW本田圭佑(28=ACミラン)の口は重いまま。
「連覇に挑戦したい」などと控えめなコメントばかりだ。本田といえば強気な“オレ様節”が持ち味だったが、何があったのか。ビッグマウス封印の理由とは――。
いよいよ2連覇をかけた大会が始まる。だが、イタリアの強豪ACミランでエースナンバー「10」を背負う日本のエースからは威勢のいい言葉が出てこない。
ここまでアジアカップに向けた意気込みを問われても「2連覇がどれだけ難しいか。根性で勝ってきた部分もあるし、ハプニングも起きるものだし、格下でも苦戦する。
簡単な戦いは一つもない」「緊張はあるが、連覇することに挑戦したい」などと控えめだった。
本田といえば、やはりビッグマウスが持ち味。2013年コンフェデレーションズカップ(ブラジル)、昨年6月のブラジルW杯に向けても
「誰が何と言おうと優勝しか考えてない。やる以上は当然優勝を狙う」と“直球”でV宣言をかっ飛ばしてきた。それがいったいどうしたのか?
ブラジルW杯でまさかの惨敗を喫した際に「優勝とまで言って、散々な結果ですから…自分たちが未熟すぎた。口だけで終わってしまった。申し訳ないと思います」
と謝罪して世間を驚かせた。その言葉通り反省し慎重になっているようだが、他にも理由はある。
あるマネジメント会社関係者が明かす。「あれだけスポンサーを抱えているんだから、発言にも気を付けないといけないからね。
何か不必要なコメントをして問題になれば、スポンサーにも迷惑が掛かるし、契約の問題にもかかわる。賠償問題になることもあるかもしれない。そりゃ余計なことを言わなくなるよ」
イタリア屈指の名門クラブでプレーする本田は、衣料メーカーのユニクロをはじめ、キリン、メルセデス・ベンツ、オリンパス、アクエリアス、ミンティア、ドコモ、マクドナルド、
イオン、ゲームソフトのモンスターハンターなど、数多くのブランドとキャラクター契約を結んでいる。
現在は任期満了となった契約もあるものの、自身がプロデュースした商品やスパイク契約するスポーツメーカーのミズノを含めれば、本業以外の収入でも総額10億円を超えるとみられる。
まさにサッカー界の“CMキング”だが、自らの商品価値やイメージを下げないためにもアギーレジャパンでは品行方正なコメントに終始しているというわけ。
特にブラジルW杯後に「目標は優勝」発言が猛烈な批判を浴びただけに、発言には注意深くならざるを得ないのだ。
しかも、イタリアではシーズン序盤に見せた快進撃が鳴りを潜め、このところはメディアから糾弾される日々。
このままオレ様節は聞けなくなるのか。ピッチ外でも攻めの姿勢を期待したいところだ。
1月8日(木)16時17分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150108-00000024-tospoweb-socc