ヤンキースや巨人で活躍した松井秀喜氏(40)について、ヤ軍の共同オーナーを務めるハル・スタインブレナー氏(45)が
“囲い込み”を厳命していることが明らかになった。
指導者として松井氏の入閣を望むヤ軍側が実質的な動きを加速化し始めた理由の一つには、
昨年末に広島復帰を決めて退団した黒田博樹投手(39)の存在もリンクしているという。
注目される松井氏の現場復帰は「まず米国で」ということになるのか。
松井氏に興味を示す球団は巨人だけではない。世界一の超名門球団もまた、ゴジラの第2の野球人生に熱い視線を送っている。
ヤ軍に近いメジャー関係者によれば「ヤ軍のハルオーナーがキャッシュマンGMら幹部たちに『ヒデキ(松井氏)は素晴らしい指導者になれる逸材。
彼を放すな』と語っていて、松井氏を囲い込むべく徹底マークするように命じている。
オーナーの意向もあって、ヤ軍側はどうやら松井氏のコーチ就任を強く望んでいるようだ」。
異母兄弟の兄・ハンク氏とともにヤ軍共同オーナーを務めるハル氏。
その球団最高権力者の一人が松井氏に深くホレ込んでいるのは、実をいうとヤ軍関係者の間では以前から知られていた。
松井氏が現役を引退してからも「レジェンドOB」として本拠地ヤンキー・スタジアムで行われたイベントに幾度となく姿を見せ、
その際にスタンドから必ず万雷の拍手と声援が向けられることで「そういう光景を見るたびにハルオーナーは『ヒデキはNYのファン、
そしてヤンキースが生んだ宝物だ』と目を細めていた」(前出のメジャー関係者)という。
その一方でハル氏がわざわざキャッシュマンGMら幹部に“ゴジラ囲い込み”を命じた裏側には、別の事情も絡んでいる。
ヤ軍からFAとなって古巣の広島へ復帰した黒田の決断に、同氏が大きなショックを受けたからである。
「キャッシュマンGMら編成担当者は高年俸の問題もあって黒田を残留させるか否かで二転三転していたが、
結局は『彼は投手のリーダーになって引退後はコーチになるべき存在』と主張するハルオーナーのプッシュもあって、
残留オファーを出す方向性を固めていた。
ところが黒田はカープ復帰を決断…。それがあってハルオーナーは『ヒデキもヨミウリに(コーチとして)戻ってしまうのではないか』と焦りを覚えている」(同関係者)
オーナーから鶴の一声があったからなのだろう。
昨年12月には地元メディア「ジャーナル・ニューズ」から将来的な松井氏のコーチ就任の可能性について問われたジラルディ監督が
「我々は松井がどこにいようとも常に身近な存在でいてほしいと熱望している。
シーズンの途中だろうが、スプリングトレーニング(春季キャンプ)だろうが、クラブハウスに立ち寄って、選手たちと話をするだけでもいい。
彼は真のプロ。若い選手やベテランにも伝えるべき多くの情報を彼は持っている。
そしてすべての人に笑顔ももたらしてくれる」などとコメント。指導者としての潜在能力を高く評価する松井氏にラブコールを送っている。
その足がかりとしてヤ軍側は昨年に引き続き今年2月からの春季キャンプでの臨時コーチ就任を水面下で松井氏に要請しているものとみられている。
松井氏本人は「(ヤ軍からオファーが)来ていても言えない」と言葉を濁しているが、否定していないことから古巣からの要請を快諾する可能性は十分ありそう。
ヤ軍としてみればその流れのまま、本格的な指導者としてピンストライプのユニホームに袖を通させたいところだろう。
とはいえ是が非でも監督に迎え入れたい巨人も黙って見過ごすとは思えないだけに…。ゴジラの選択が注目される。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150107-00000002-tospoweb-base 東スポWeb 1月7日(水)8時15分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150107-00000002-tospoweb-base.view-000 昨年2月のヤ軍春季キャンプで大声援を浴びる松井氏