ゴールデンボンバーの公開丸刈りや、イディナ・メンゼルまさかの日本語での絶唱など、様々な話題を提供した昨年の紅白歌合戦。
その中でも一番注目を集めたのは、やはり大トリを務めた松田聖子だったのではないでしょうか。
というのも、ここ数年のライブ映像や歌番組での彼女のパフォーマンスが著しく衰えているからです。
特に「夏の扉」の歌いだしや「Sweet Memories」の高音などは、聴いていて苦しくなってくるほど。
もっとも、その苦しさこそが彼女がきちんと肉声で歌っていることの証明になっているという、なんとも皮肉な結果を生んでいるのですが。
ともあれ、そんなコンディションで果たして「あなたに逢いたくて〜Missing You〜」を歌いきれるのかどうか。
◆衰えと向き合うのは、年長者の特権だ
その不安を歌い手自身も抱えていたのでしょう。キーは原曲から半音ほど下げられていました。
にもかかわらず、その声がメロディラインの全ての音に到達することはありませんでした。
のみならず、上がりきらない声に助走を与えようと発声の前にタメを作るものですから、全てのフレーズが山びこのように遅れてくる。
さらに悪いことに、その後ろめたさを隠すように、歌い終わりにセルロイドの下敷きを波打たせたようなヴィブラートが加わる始末。
結果として出来上がったのは、せいぜい浜崎あゆみの上位互換程度の大変に残念な歌でした。率直に言って、曲が壊れていました。
紅白終了後、司会の吉高由里子が「聖子さんでも緊張するんだな」と語ったという記事がすぐに配信されましたが、近年の松田聖子を少しでも知っていたら、
それは緊張のせいではなくある程度想定された事態だったと考えるでしょう。
※2014年『紅白歌合戦』はNHKオンデマンドで有料配信中(1月15日まで)
http://www.nhk-ondemand.jp/share/pickup/kouhaku.html?capid=nolkouhaku65 しかし、本当の問題は衰えではありません。
歌い手だって人間ですから、みな老いる。肝心なことは、それとどう向き合うのか。衰弱に説得力と正当性を持たせること。
かつて咲き誇った花も、いずれ土にかえります。フェイズは上昇にみなぎる覇気から、下降を見つめる態度へと移行する。
そしてそれに取り組めるのは、その年齢に至るまでキャリアを維持することのできた年長者の特権であるとも言えるのです。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150103-00179362-jspa-life 女子SPA! 1月3日(土)16時21分配信
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