■サッカー選手のセカンドキャリアは比較的「恵まれている」と思います
常見 「アスリートのセカンドキャリア」問題に関連して、まずサッカー・Jリーグの話をしたいです。
実はJリーグは発足して数年で問題を抱えました。引退した選手の問題です。
セカンドキャリア支援を比較的早く行っていたと聞きます。今やJ3まで出来て規模が拡大していて、
18歳や22歳の青年が毎年、プロになれてしまいます。
しかし本田圭祐や長友佑都などのスター選手を除けば、儲かるのは一握りで。
プロと言っても年収も同世代のサラリーマンより多いくらいで、体を壊して稼げなくなるリスクを背負ってプレーしているのが現実です。
そんなJリーグを蔭山さんはどのように捉えていますか?
蔭山 サッカー選手のセカンドキャリアは比較的「恵まれている」と思います
常見?え、どういうことですか?
なぜなら彼らは「若くして引退を迫られる」ケースが多いからです。
20代前半で引退すれば、企業は「第二新卒」扱いで、ポテンシャルを評価して、採用し、育ててくれます。
逆に言うと、第二新卒でないと公募がないのが実状です。
常見 なるほど。早く引退せざるをえない構造が、逆にアスリートを救っているということですね。
青木 格闘技の場合は、自分さえよければダラダラと現役を続けることができてしまうのが、
選手の人生にとっては好ましくないことであると思います。僕は23歳から格闘技を仕事としてきましたが、
その時に自分で「26、27歳で、一人で生きていくのが精いっぱいの収入だったら辞めよう」と心に決めていました。
「食えない」と気づけることは、幸せである
常見 ;蔭山さんの「Jリーガーは引退後第二新卒として、企業に就職できる可能性がある」というお話と、
青木さんの「格闘家はバイトをしながらも現役を続けていける」というお話から見えてくるのは、
「食えない」と「早く気付ける」のは「幸せ」だということですね。
蔭山?アスリートのセカンドキャリアで問題になってくるのが、「仕事があっても受け入れられない」ケースです。
例えば野球を実業団でプレーしていた30歳の方が、転職を希望するとして、私たちが「これまでどんな仕事をしてきて、
どんなビジネススキルがあるか」を尋ねると、梱包などの軽作業の経験しかないことがあります。
これではやはり良い条件の転職は厳しく、
「軽作業の業務で、あまり高いとは言えない年収の仕事」を提示しても、「受け入れない・受け入れられない」元アスリートが多いです。
■全文ソース■
プロ格闘家でも逃れられない「学歴」の壁 静岡県警を2カ月で辞めた早大卒の青木真也が語る
http://toyokeizai.net/articles/-/54882 2014/12/28(日) 01:00:29.30
http://hayabusa3.2ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1419696029/