ある意味、今年最大の「サプライズ」と言えるかもしれない。
韓国が今年のアジア・サッカー連盟(AFC)「フェアプレー賞」を受賞したことだ。
どうやって算出? 「総合的判断」の怪しさ
AFCの公式ホームページなどによると、AFCのフェアプレー賞はAFC主催の大会(アジア・カップや、アジア・チャンピオンズリーグ=ACLなど)
に出場した代表チームとクラブチームを対象にフェアプレーポイントを算出して決める。
同ポイントはプレーの内容や、チームのピッチ内外でのマナー、スタジアムにおけるサポーターの行為、レッドカードとイエローカードの数などを元に総合的に判断される。
その結果、韓国はトップの613・51ポイントを獲得し、2位の日本(569・42ポイント)、3位のイラン(487・26ポイント)を上回った。
韓国紙中央日報の日本語版(電子版)などによると、韓国サッカー協会の鄭夢奎会長は「韓国がフェアプレー賞を受賞し、うれしくて光栄。
フェアプレーはサッカーで最も重要な要素の一つだ。今後もアジア諸国の模範になれるよう努力したい」と受賞の喜びを語ったという。
むやみにケチはつけたくないのだが、どうもこの「総合的判断」の基準がよく分からない。
というのも、11月の国際親善試合イラン戦で試合後に小競り合いを起こすなど、韓国代表チームのマナーは決して良いとは言えないからだ。
9月の仁川アジア大会男子サッカーの日韓戦では、韓国サポーターが初代韓国統監・伊藤博文を暗殺した安重根の肖像画を掲げるなどの挑発を行ったが、
これはAFC主催の大会ではないため、カウントされていないのだろうか。
世界的にラフプレー多いとの評価、今年だけ特別だったのか…
今年のワールドカップ(W杯)ブラジル大会で英大手ブックメーカー(賭け屋)の「William Hill」が、同大会のフェアプレー賞受賞チームを予想する賭けを行ったが、
韓国の賭け率はエクアドル、ギリシャ、ガーナ、ナイジェリア、米国と同じ21位タイの101倍。
下から2番目のグループに位置づけられ、世界的にも韓国はラフプレーの多いチームと認識されていた。
さらに、過去を振り返れば、韓国サッカー界では2011年にKリーグでの八百長問題が発覚。昨年1月に国際サッカー連盟(FIFA)は関与した41人を永久追放処分とした。
12年にはロンドン五輪での竹島プラカード事件、13年には東アジア・カップでの「歴史を忘れた民族に未来はない」横断幕事件があった。
とてもフェアプレー賞に該当するようには思えないのだが、今年のAFC主催大会でのみ、素行が良かったのだろうか。
ともあれ、鄭夢奎会長が「今後もアジア諸国の模範になれるよう努力したい」と話しているのだから、
来年1月にオーストラリアで開催されるアジア・カップでは、きっとフェアプレー賞受賞チームにふさわしい言動をしてくれるはず。
仮に日韓戦が行われることになっても、ラフプレーにはしったり、ヘンな横断幕を掲げたり、旭日旗にイチャモンをつけたり…そんなことはしないよね。
2014年12月10日 11時2分
http://news.livedoor.com/article/detail/9559751/