阪神・淡路大震災を忘れない−。かつてJリーグ・ヴィッセル神戸に所属し、被災地の思いを背負ってプレーした三浦知良選手(47)
=横浜FC=と宮本恒靖さん(37)が、震災20年の節目となる来年1月17日、再び神戸のピッチに立つ。元神戸選手で発起人の
吉田孝行さん(37)=川西市出身=に賛同し、「サッカーで人がつながり、震災を思い起こす機会になれば」とチャリティーマッチへの
参加を快諾。日本サッカー界をけん引してきたスターたちが、記憶に残る真剣勝負を約束した。
震災当時、三浦選手はイタリア・セリエA初のアジア人としてジェノアにいた。がれきと化した街のテレビ映像に衝撃を受け、シーズン
が終わった1995年夏、「自分のできることをやる」とメディアには内緒で神戸市垂水区の乙木小学校を訪問。触れ合った児童の一人が、
後に日本代表になる当時1年生の香川真司選手(ドルトムント)だった。
ヴィッセル神戸には震災6年後の2001年から4年半在籍した。エースや主将、ベンチ外などさまざまな立場を味わったが、復興へと
向かう人々の確かな歩みに触れ、02年にはサッカー・ワールドカップ開催で高まったサッカー熱を感じた。今も交流を続ける多くの友人
もでき、「大好きな街。人として自分を成長させてくれた」と神戸への恩返しの機会と捉える。
宮本さんは震災当時高校生で、大阪府富田林市の自宅で強い揺れを感じた。10月に試合で訪れた神戸で道路や建物が倒壊した
様子を見て「復興までの道のりは長いな」と実感した。移籍した神戸で11年に現役生活を終え、在籍した3年の間に主将も務めた。
毎年1月17日のチーム練習前に黙とうをささげる度に当時を思い出し、「プレーで何かを返したい」と強く意識するようになった。
スポーツの力を信じ、来年1月17日、豪華な顔ぶれが神戸に集う。2人は「全力を出し、未来につながる試合がしたい」と力強く語った。
ソース(神戸新聞)
http://www.kobe-np.co.jp/news/sports/201411/0007541954.shtml 写真=「人として成長させてくれた街」と神戸への思いを語り、チャリティーマッチでの全力プレーを誓う横浜FCの三浦知良選手
http://www.kobe-np.co.jp/news/sports/201411/img/b_07541955.jpg カズ選手ら一問一答 1・17チャリティーマッチ発表会見
http://www.kobe-np.co.jp/news/sports/201411/0007541840.shtml 【サイト】阪神・淡路大震災20年 1・17チャリティーマッチ
http://www.kobe-np.co.jp/info/kobematch/