【サッカー】<J1>1年で陥落の徳島 フロント側に戦略や見通しに甘さ

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 ○セ大阪3−1徳島●(22日・キンチョウスタジアム)

 四国初のJ1チームとして注目された徳島のJ2降格が決まった。J1に昇格したクラブが1年目に即陥落するのは5季連続。

徳島も厚い壁にはね返されたわけだが、フロント側にシーズンを戦う上での戦略や見通しに甘さがあった感は否めない。象徴的だったのは補強のあり方だ。

 開幕前、徳島は平均年齢21.5歳の6選手を獲得。「当時の最善策」と強調した新田社長には、J2を勝ち抜いた選手たちを「継続して育てていきたい」という思いもあった。

 しかし、J1で出場実績の乏しい若手は「弱点を補う」までの戦力になり得ず、2003年以降ではワーストタイの開幕9連敗と大きくつまずいた。「大量失点で負け続け、メンタル的に厳しかった」と話したのは中心選手の一人、衛藤だ。

 夏場の補強で、J1やブラジルなどでゴールを量産してきたアドリアーノら実績、経験とも豊富な3選手を獲得。得点力は大幅にアップしたものの、序盤の出遅れを挽回するには遅すぎた。

結局、開幕前に獲得した6人は第14節(5月17日)以降、一人も先発出場していない。降格決定を受け、小林監督は「良い補強が(シーズンの)頭からできることも必要」と率直に語った。

 ただ、降格が決まったとはいえ、J1で戦い、そのレベルを肌で感じた経験は決して無駄にならない。いまだ成し遂げていないホーム初勝利を待ち望んでいるサポーターもいる。

そして、「徳島に続け」と将来のJ1昇格を夢見る多くのクラブも注視している。それを思えば、残り5試合を消化試合に終わらせることはできないはずだ。【丹下友紀子】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141022-00000101-mai-socc