【野球】大リーグで苦戦した日本人野手たち。レギュラーで常時出場したのはロイヤルズの青木くらい

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9月29日でレギュラーシーズンが終了した大リーグ。

日本人大リーガーでは今季13勝を挙げたヤンキースの田中将を筆頭に、投手陣は大リーグの舞台で存在感を発揮した。
その一方で、苦戦したのが日本人野手たちだ。レギュラーで常時出場したのはロイヤルズの青木くらいで、
アスレチックスの中島は1年を通じてマイナー暮らしを強いられた。

来季の去就が未定の選手も多く、日本球界への“出戻り”が一気に増えるかもしれない。(大リーグ取材班)

 ■2桁勝利が4人

 7年総額160億円の大型契約で注目されたヤンキースの田中将は、右肘故障で2カ月半の離脱を余儀なくされたが、それでも13勝5敗、防御率2・77の好成績を残し、
地元ファンにも強烈な印象を与えた。同僚の黒田も年間を通じてローテーションを守り抜き、5年連続の2桁勝利(11勝9敗)を達成。
マリナーズの岩隈はメジャー自己最多となる15勝(9敗)を挙げ、チームを支えた。10勝を挙げたレンジャーズのダルビッシュを含め、日本人4投手が2桁勝利を挙げるなど、
日本人投手のレベルの高さを改めてみせつけた。

 ■中島に「復帰待望論」

日本人投手が健闘した一方で、日本人野手はこれまで以上に逆風にさらされた。

日本人野手の筆頭格であるヤンキースのイチローは起用法が定まらない中、控えに回る機会も増えた。
そのような起用法にあって、メジャーで14年連続となるシーズン100安打をクリア。メジャーでの通算3千安打も視界に入ってきた。

 イチローが控えに回る機会が増えた一方で、移籍1年目のロイヤルズの青木は新天地でレギュラーとして定着。
打率.285の成績を残し、チームの29年ぶりのプレーオフ進出に貢献した。

 アスレチックスで2年目を迎えた中島は、今季もマイナー暮らし。一度もメジャーに昇格することなくシーズンを不完全燃焼のまま終えた。
レンジャーズのマイナーに所属していた田中賢も、メジャーで成績を残すことはできなかった。

結果を残すことができなかった日本人野手に対し、ラブコールを送るのが日本のプロ野球界だ。

中島は米国では思うような結果を残すことができなかったが、西武時代は主軸として活躍。右の強打者はどの球団も欲しいのが実情で、
古巣の西武をはじめ、阪神、楽天なども興味を示している。

ブルージェイズの川崎も「日本、アメリカも両方視野に入れている」と日本球界復帰も選択肢にしていることを明言。
内野手が手薄な球団にとって、ファンサービスにも熱心な川崎の獲得は、観客動員増加の起爆剤としても期待される。

阪神の西岡、福留をはじめとして、大リーグ球団から日本球界への“出戻り”は今や自然の流れ。
中島が放った痛烈な打球を、川崎が華麗なグラブさばきで好捕する−。来季の日本球界はそんなシーンが見られるかもしれない。

10月13日(月)8時12分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141013-00000501-san-base