http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141002-00000022-jij_afp-spo 第17回アジア競技大会(17th Asian Games、Asiad)、女子ボクシングのライト級で3位に入った
インドのサリタ・デビ(Sarita Devi)が1日、審判の判定基準に異議を唱え、銅メダルの受け取りを
拒否した。
ライト級に出場したデビは、銅メダルの受け取りを拒むと、疑惑の判定の末に敗れた準決勝の
相手パク・チンア(Park Ji-Na、韓国)の首にメダルをかけた。
この行為について、国際ボクシング協会(International Boxing Association、AIBA)はデビを
厳しく非難し、懲罰の対象としている。
AIBAの技術部門責任者デビッド・フランシス(David Francis)氏は声明で、「一連の事件は、
当該選手とそのチームの念入りなシナリオ通りに行われており、競技で何が起こったとしても、
ボクサーがメダルを拒否する姿を見るのは遺憾である」と述べた。
9月30日に行われた試合では、デビが圧倒的優位に立ちながらもパクに敗れるという大きな
疑惑が残り、同選手の夫が警備員を制しながら激しく罵倒し執拗(しつよう)に抗議する場面があった。
その翌日、デビは両手を組んで下を向いたまま表彰台に上り、号泣した。
そして、銅メダルが授与される際にも涙が止まらず、泣きじゃくりながらメダルを受け取らないと
表明したデビは、大会関係者が首にメダルを2度かけようとしたものの、応じようとはしなかった。
ほかの選手にメダルが授与されたあと、デビは表彰台から降りて銅メダルを受け取ると、銀メダリストの
パクに握手を求めた。
デビは困惑したパクに銅メダルをかけると、笑顔をみせて集まったインドのサポーターに手を振った。
デビはAFPの取材に対し、「『これは、あなたと韓国全員のものよ。銅メダルは、あなたにこそ
ふさわしい』と話しました」と語った。
「彼女の首にメダルをかけたら、ほっとしました。あのメダルは欲しくなかった。今はハッピーです」
「あれは、世界中のスポーツ選手、男女全員のために、スポーツ界の不正に対して抗議したものです」
一方、困惑したパクは、混乱して何が起きているのか分からなかったとしており、「彼女が何か
言っていましたが、分かりませんでした」とコメントした。
「デビが、私にメダルをかけました。メダルを返そうとしましたが、拒否されました」
「私がどうしたらいいか分からないでいると、誰かがメダルを表彰台に置くように言いました」