来年3月23日に開幕予定のリオデジャネイロ五輪1次予選(東南アジア予定)で、手倉森ジャパンがドイツ1部ドルトムントのMF丸岡満(18)の招集に向けて動いていることが29日、判明した。
日本協会が今秋にもブンデスリーガを直接視察。同予選が国際Aマッチデーに行われるため、スイス1部ヤングボーイズのFW久保裕也(20)とともに呼べる可能性が高くなった。
前日28日に仁川アジア大会準々決勝で韓国に敗れたU−21(21歳以下)日本代表はこの日、帰国した。
韓国戦完敗から一夜明け、手倉森ジャパンが用意する次の一手が明らかになった。日本協会スタッフによると、丸岡ら海外組の視察を予定しているのは10〜11月。
国際Aマッチデーの前後を活用し、アギーレ監督をはじめとするA代表スタッフが渡欧して各国リーグを見て回る計画がある。その中で手倉森監督も現地へ飛び、直接視察する計画が協会内で浮上している。
お目当ては、ドルトムントのU−23チームに登録されているMF丸岡だ。今年1月にC大阪から1年半の期限付きで移籍した18歳。
先月23日の開幕戦(対レーバークーゼン)に「飛び級」で初のベンチ入りを果たすと、10日前の今月20日にはマインツ戦でリーグ戦デビュー。後半34分から出場し、日本人最年少のブンデス初出場記録をつくった。
「香川2世」とも称される柔らかなボールタッチ、ドリブルが武器。球際に強く運動量も豊富なスタイルは、まさに韓国戦で足りなかったものだ。
15歳の時から世代別代表を経験しており日本協会も一定の情報は持っているが、ドルトムントのクロップ監督が「我々の希望の光」とまで絶賛する近況を確かめたい。
そこで現地までスタッフを派遣する。11月1日にはBミュンヘンとの大一番もある。
海外組を呼びやすい環境も整った。五輪予選はAマッチではなく招集に拘束力もないが、今回の1次予選と国際Aマッチデー期間が重なったため、
欧州のクラブから選手の供出を受けやすくなった。リーグ期間中だった前回のロンドン五輪予選と違って日本の要望が通る可能性も高く、
ヤングボーイズFW久保の招集も濃厚。フライブルクU−19の188センチFW木下康介(19)も候補に入ってくる。
手倉森監督は韓国戦後「世代を広げた選考に着手したい」と話していた。U−19代表に専念しているC大阪FW南野と思われたが、
本命はC大阪U−18で南野の1年後輩の丸岡だった。仁川アジア大会ではFW鈴木が5戦5発でチーム得点王。
MF中島も2得点と一定の成果を示したが、リオでメダルの大目標を考えれば競争は不可欠。海外からも招集に踏み切る構えだ。
http://www.nikkansports.com/soccer/japan/news/p-sc-tp2-20140930-1375023.html