【ドラマ】様々な人たちが、夜更けの食堂で生身の人間に戻る…市井の人々のささやかな哀歓描く、『深夜食堂』が3年ぶりに帰ってくる

ソース（現代ビジネス）　http://gendai.ismedia.jp/articles/-/40516
写真＝MBS公式HPより
http://gendai.ismedia.jp/mwimgs/3/4/600/img_341c21aad0d1affa49b07454a82019b7467300.jpg

■ありふれた話を丁寧に切り取るドラマ

　10月は番組の衣替えの季節。ドラマは『相棒 season13』(テレビ朝日)や『きょうは会社休みます。』(日本テレビ)、『ディアシスター』
(フジテレビ)、『Nのために』(TBS)などがプライムタイムで新たに始まるが、深夜ドラマながら根強い人気がある『深夜食堂』(制作･MBS=
TBS系)も約3年ぶりに第3弾が放送される。30分間の深夜ドラマだから、番組宣伝に派手さはないし、マスコミの扱いも地味だが、
このドラマの新作を心待ちにしていた方は少なくないのではないか。

　主演は小林薫。役名は分からない。のれんに「めしや」と書かれた食堂の主人で、みんなから「マスター」と呼ばれている。年齢も経歴も
一切不明だが、料理の腕は抜群。思慮深い人物で、言動は人生の達人を思わせる。故･山口瞳さんの小説に登場するような大人の男だ。
左目を縦断する切り傷のような痕があるが、その理由も分からない。

　食堂の所在地は新宿。はっきりとした住所は明かされていない。どうやら、花園神社の近くで、ゴールデン街の一角にあるらしい。
店は細い路地にあり、周囲には昭和の匂いを放つ店が並んでいる。

　ドラマは、マスターのナレーションから始まる。

　「1日が終わり、人々が家路へと急ぐころ、俺の1日が始まる。営業時間は夜12時から朝7時ごろまで。人は『深夜食堂』って言っているよ。
客が来るかって??それが、結構、来るんだよ」

　メニューは豚汁定食とビール、酒、焼酎だけ。あとは、客の希望に応じ、作れる料理は提供する。食材さえあれば、大抵の料理は作れる。

　こう書くと、グルメ･ドラマのようだが、それは違う。毎回、切ない物語に素朴な料理が絡む。

　押し付けがましく泣かせようとしたり、感動を呼ぼうとするドラマでもない。どこかで見聞きしたことがあるようなエピソードが続く。けれど、
ありふれた話を丁寧に切り取るからこそ、普遍的な物語となって、心のヒダのような部分に染み込み、胸を突かれる。

■グルメ･ドラマとは真逆の思想を持つ作品

　松岡錠司監督が撮った第2部の「再び赤いウィンナー」と題された回のあらすじは以下の通り。やや長くなってしまうが、このドラマの
味わいを説明するため、あえて書かせてもらう。

　新宿で博奕をシノギにするヤクザの剣崎竜(松重豊)は、いつもマスターに赤いウィンナーを頼み、怖い顔をしながら黙々と食べる。
別の日、マル暴の刑事･野口(光石研)も同じく赤いウィンナーを頼む。二人は高校時代の同級生で、ともに野球部。そのマネージャー･
クミ(安田成美)による差し入れが、いつも赤いウィンナーだったのだ。タコの形をした炒め物である。

　二人が所属していた野球部は努力の末、甲子園行きの切符を手にしたが、竜が暴力事件を起こしてしまい、出場辞退を余儀なくされる。
竜はひそかにクミと付き合っており、二人のデート中、不良が絡んできたことから、クミを護るために相手を殴ってしまったのである。

　竜は部員仲間への責任を痛感し、高校を中退。その後、ヤクザに。竜はクミにも負い目を感じており、数十年間、会っていなかった。
だが、刑事になっていた野口から、「クミに会ってやってくれ」と頼まれる。クミが乳ガンに冒されてしまい、余命幾ばくもなかったからだ。

　だが、竜はクミに会おうとしない。本当はずっと前から会いたかったはずなのだが、自分の半生について、クミに責任を感じさせるのが
辛い。なにより、間もなく逝ってしまう元恋人の姿を見るのが忍びない。

　マスターは竜に向かって、「同級生の見舞いに行ってやれよ」と静かに諭すが、竜は投げやりな口調で、「今さら、どんな顔して会いに
行けっていうんだよ･･･」と、つぶやく。そして、「相手は死ぬんだぞ。死んで行く人間に、何を言ってやりゃあいいんだよ」と吐き捨てる。

　だが、マスターは強い口調で、こう促す。

　「あんたが会う、会わないを決めるんじゃない。あんたに会いたがっている相手が決めるんだ」

（>>2以降に続く）

（>>1の続き）

　その言葉に心を動かされた竜はクミに会いに行く。病床のクミは子供のように、無邪気に喜ぶ。竜が深夜食堂で赤いウィンナーを
頼み続けていることを知ると、やつれた顔をクシャクシャにさせ、「今度、私もそこへ連れて行って」と、せがむ。

　ここからは松岡監督の演出･編集、真辺克彦氏の脚本が絶品だ。車椅子に乗ったクミは、竜と野口に付き添われ、深夜食堂に入ろう
とする。だが、店内に入った途端に時は流れており、竜と野口は喪服姿に。カウンターに腰を下ろし、無言で清めの酒を仰ぐ。そこで
ドラマは終わる。余計な説明は一切ない---。

　登場するのは、それぞれの客の好物や思い出が詰まった料理。ランク付けなど評価の類いは一切ない。登場する料理はみんな
同格だ。

　熱々のご飯にバターを乗せただけのバターライス、カツ丼、アジの開き、あさりの酒蒸し、冷やし中華---。ほとんどが家庭でも
作れそうな料理だから、やはりグルメ･ドラマとは言い難い。好物こそ一番の御馳走であり、味の趣味について人にとやかく言われる
筋合いはないということだろう。グルメ･ドラマとは真逆に思想を持つ作品と言える。

■職業や立場によって人を区別しない『深夜食堂』

　このドラマは登場人物もみんな同格。マスターはどんなに世間で偉いとされる人であろうが、客を特別扱いしない。そもそも職業や
立場などによって人を区別すること自体が筋違いなのではあるが、深夜食堂に集まる人々は全員が対等。昼間、さまざまな顔を持つ
人たちが、夜更けの食堂で生身の人間に戻る。職業や立場を忘れているためか、みんな優しい。あるいは、優しくなろうとしている。

　新宿は眠らない街。そして、さまざまな人が集まって来る街なので、深夜食堂の客も多種多様だ。弁当店員、医者、風俗嬢、大学生、
OL、AV男優、サラリーマン、作詞家、テレビマン、作家、ゲイバーのママ---。名刺を出したりする客はいない。相手の立場で態度を
変える客もいない。そんな客が現れたとしたら、おそらくマスターが黙っていないはずだ。この点でも示唆にあふれたドラマであると思う。

　「にこごり」と題された回の物語はこうだ。街で出会った風俗嬢･イクミ(伊藤歩)に弁当店員の純朴な青年･将司(清水優)は惚れ込む。
だが、職業を知った途端、躊躇する。そんな将司を見たマスターは蔑むような表情で、こう諫める。

　「迷ってるんなら、やめちまいな。イクミちゃんに失礼だよ」

　マスターのひと言で将司は自分がちっぽけなことに囚われていたことに気付き、イクミに求愛。やがて結婚する。にこごりはイクミの
好物だった。

　「あさりの酒蒸し」の回にはレン(馬渕晴子)という老女が登場する。彼女はひとり親家庭で、空手コーチの息子･丈(宇梶剛士)を
育て上げ、今はあさりの酒蒸しを食べながら日本酒を飲むのが唯一の楽しみ。丈もあさりの酒蒸しを好む。子供のころ、レンと二人で
海辺をさまよい続けたとき、「腹が減った」と訴え、食べさせてもらったのが、あさりの酒蒸しだったからだ。

　レンは海辺で母子心中を考えていた。借金に追われ、疲れ果てていたためだ。しかし、うれしそうにあさりの酒蒸しにパクつく丈の姿を
見て、我に返り、思いとどまる。あさりの酒蒸しに救われた母子の命。その後の生活はやはり楽ではなかったが、二人で仲良く暮らして
いるだけで幸せだった。

　マスターが山口瞳氏の描いた大人の男のようだと前述したが、ドラマ全体の味わいは故･深沢七郎氏、故･色川武大氏の小説と底流で
通じる気がする。市井の人々のささやかな哀歓を繊細なタッチで描いている。みんなが普段、胸の奥底にしまい込んでいるものを
掘り起こし、人間の本質を浮き彫りにしようとしている。

（さらに続きます）

Takuma Sato on the Beijing Formula E Race
https://www.youtube.com/watch?v=d4rmfEswL50

（>>2の続き）

■大阪のMBSが制作するプライムタイムでは描かれないドラマ

　原作は安倍夜郎氏による人気漫画で、「ビッグコミックオリジナル」（小学館）での連載が8年も続いている。今年5月16日、その漫画の
魅力が、情報番組『あさイチ』(NHK)で紹介された。他局でドラマ化された漫画をNHKが取り上げるのは異例のことだろう。

　制作する大阪のMBSは、テレビ界でも見受けられる東京への一極集中現象の中で、気を吐いている。裏金融と客たちを描き、映画にも
なった『闇金ウシジマくん』も同局の制作だった。両ドラマともプライムタイムでは描かれそうにない人物たちが登場するのが特徴だが、
そもそも世の中はプライムタイムのドラマに出てくるような人たちだけで成り立っている訳ではない。

　『深夜食堂』は深夜枠だからキャストのギャラが高いとは思えないが、小林や松重、光石、不破万作らベテランの演技巧者が
レギュラー陣に名を連ねる。ゲスト陣も豪華。この脚本、演出で出演を誘われたら、役者としては断れない魅力的な作品だからだろう。

（終わり）

これは楽しみ

孤独のグルメのパクリかよ

シーズン2でだいぶ息切れしてたから期待してないよ

乾電池のカマ役はちょっと芝居がクサかった
ま、それでも楽しみだ

>>1
粗筋書いて原稿料貰うなんて

http://www.o-japan.com/?q=%E6%B7%B1%E5%A4%9C%E9%A3%9F%E5%A0%82

生身の人間に戻るって、普段は妖怪かなんかなのか？

孤独のグルメみたいに淡々と食ってる方が好き。
深夜食堂はドラマとしてみればいいんだけど、オダジョーとかあきらかにいらなかった

>>6
にわか乙

菊地亜美らが差別発言を連発して視聴者を挑発！

https://www.youtube.com/watch?v=4L-KspNffbM

こいつらを芸能界から追放しよう！
こんな発言が許される芸能界はおかしい！

苦情はこちらへ
https://wwws.fujitv.co.jp/safe/cs/marunama/mail_2.html

アイドリングはフジテレビが作ったアイドルグループなので苦情はフジテレビへ
そして、できれば菊地亜美が出演した番組のスポンサーやテレビ局へ菊地亜美を出さないように要望して下さい
皆さんの力で菊地亜美を芸能界から追放しましょう！

深夜食堂も面白いわな
小林薫が良いんだわ

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http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org5329167.gif

オダギリがいらない

>>6

「あるよ」のおっさんが飯を出すドラマが見たい

ガリガリ君の話やんねーかな、面白いのに。特定の商品は無理か

あの漫画の登場人物に普通の人ほとんどいないじゃん

孤独のグルメとコラボ

きたか！ガタッ

>>19
あいよっ、じゃね？

豚汁テロやめてくれ

地味に楽しみだわ

初見がAV男優の話で不覚にも涙腺崩壊したからな…どうしよっかな…

マスター猫まんま出来る？

あいよ！つ(ネコ缶）　位のジョークを入れてくれ

なにそれこわい

>>6
頭悪そうだな、ガラケー厨

「唐揚げ」の回に出てた女優さん、可愛かったなあ
好きなドラマだけど、ドラマのオリジナルの要素は大概つまらん
高校野球の話も、原作だとヤクザは女性に会わないし、そもそも女性も亡くならないし
そのつまらないオリジナル要素の最たるものがオダギリジョーだな
なんであんな下らない登場人物出したんだろう……

まあドラマ自体は楽しみだけどね

>>24
HEROの「あるよ」が口癖のバーのマスターのことじゃね

流しのバターライスオジサンの回が好きだな
あれ見て久しぶりにバターライス食ったわ

漫画全巻持ってるわ
過去にドラマ化してたことすら知らなかったけど

>>12
オダギリな。

>>31
＞「唐揚げ」の回に出てた女優さん

平田薫だな、あの子はたしかにかわいい
今、洗剤のCMに出てるな

>>31
でもジョーが出たドラマの中で一番視聴率高いんじゃねｗ

一月公開で映画もやるのか
30分ドラマならではの空気間が、映画でどうなるのかそれはそれで楽しみ

ヤクザ賛美のつまらんドラマ

しったか乙

>>30
すまん

>>31

猫侍にも出てたぞ。
ドニャツ棒売り

ソープの回めっちゃよかった

震災の際に不可解な韓国アゲしてた漫画だっけ…？

最近では「大川端～」がいい味のドラマだった

楽しみだ～
孤独のグルメもいいけど個人的にこっちのが好きなんだよな

好きなドラマでやんす

ここで初めて知ったけどオダギリジョーがいらないヤツだってことはわかった

竜と小鈴さんのタコウインナーと甘い卵焼き

>>19 >>32
ゴメン。

つみきみほて久しぶりだな
まだ女優やってんだ

竜「俺の腹は今何腹なんだ？」

お茶漬けシスターズがいい感じにハマってた

スレタイからだと人外ホラーものに想像できる

スレタイに市井さやかが見えた

オダギリは出るの？

「再び赤いウインナー」って原作より筋変わってたのか。

>>21
会社員は結構出てくるだろ。

この番組で
竜役の松重豊が一気にメジャーになったような気がするな。

松重豊は「ちりとてちん」でブレイクやろ

まゆみちゃん登場希望

マジで楽しみだ何かハマってしまうドラマだ

にこごりの回は大好きだ
りりーが伝説のストリッパーだったのも良い

不破さんが出るドラマに外れ無し

い・・・市井・・・

孤グルの最終話小林薫出てくれればなぁ

>>59-60
バイプレーヤーとしては知る人ぞ知るで活動していたのが長いホップ、
「ちりとてちん」でステップ、
「孤独のグルメ」で大ジャ～ンプ！ってとこかな。

ほう！こう来たか。
豚汁定食を軸に脇を固めていけばいい。

「すいません、赤いウインナー炒めください」

オープニングの曲と映像見ると泣きたくなる

新シリーズが始まるからか、スカパーでちょっと前は「孤独のグルメ」と今は「深夜食堂」を狂ったように再放送繰り返してた

新シリーズ始まるわけではないが、「鋼の錬金術師」と「ハンター×ハンター」は再放送がしつこい

>>69
このシリーズからOP曲変わるって聞いたが

孤独のグルメが松重のIVみたいになっちゃったからこっちでいいや
スレもさん付けでキモいし

>>71
なんでよ！あのオープニング好きなのに。君が描いたしろ～い♪

不覚にもタマゴサンドで号泣してしまった。原作ファンには絶不評だったみたいだけど。

huluで観た

2期は奇跡の出会いばかりで萎えたな
常連客が間をもつとか脚本を工夫しろよ