大相撲秋場所(14日初日、両国国技館)の懸賞総数が
史上初めて1300本に到達することが10日、分かった。
過去最多だった今年初場所の1198本を大きく上回る新記録。
前売り券販売も好調で既に15日間中6日で完売。相撲人気回復が数字で証明された形だ。
フィーバー中の遠藤の人気も高いが、秋場所では横綱鶴竜に化粧品製造販売などを手掛けるDHC社が
1日5本15日間通し(計75本)の懸賞をつけることが決定。
新大関豪栄道も、先場所までの伯方塩業に加えて、健康食品会社919JAPANが毎日1本の懸賞を提供することになった。
史上最多の懸賞総数に、玉ノ井広報部副部長(元大関栃東)は「協会としても力士としてもうれしいこと。
それだけ相撲の内容も充実している証しでもある。新大関誕生による期待もあると思う」と話す。
新小結の千代大龍は「懸賞が増えれば、モチベーションも上がる。勝てば子どもの洋服代やおむつ代になりますからね」と歓迎。
同じ新小結の常幸龍は「遠藤さまさまですかね。懸賞の多い土日に遠藤と対戦したい」。
懸賞が増え、熱戦が増えれば人気も高まる。角界にとっても実りの秋になりそうだ。
◆大相撲の懸賞金
提供する企業や団体は、懸賞旗1本につき懸賞金6万円と懸賞旗の制作費約5万円を、日本相撲協会に支払う。
6万円のうち協会の事務経費5000円を除いた5万5000円が力士の手取り。
そのうち2万5000円は納税充当金として天引きされ、土俵上で渡されるのし袋には懸賞旗1本につき現金3万円が入っている。
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