2014年9月 9日 12:00
ファイナル 圭ありがとう
あのアディダスの靴でも有名なスタン・スミスさんのコイントスで全米オープン決勝戦が始まった。
今まで、解説などで幾度となく現場で決勝戦を観てきたが、
エンターテーメントの国アメリカニューヨークで行われるグランドスラムはまさにお祭りの雰囲気がある。
その場に日本人、錦織圭がいる。
試合が始まる前から僕の心は絶頂に達していた。
嬉しさと、そしてこれから始まる戦いに体の震えが止まらない。
錦織圭24歳、マリン・チリッチ25歳。同世代、そして新時代のテニス対決となった。
第1セット 3-6
◆出足チャンスが…
ファーストサービスを返し相手のミスを誘い、第1ゲームからいきなり30-40ブレークポイントが圭にやってきた!
大きな大きなチャンス。
一気に圭のペースになる大事なポイント。そこでチリッチのスーパクロスフォアハンドが炸裂。
このショットでチリッチの緊張が解け、フェデラーに対しストレートで破った完璧なプレイになる。
◆圭、緊張…硬い…
当たり前ですよね。
グランドスラム決勝。大きな期待がかかる。
何度も何度も肩で息を吸ったり、足を動かしたり、深呼吸など何度も何度も体の硬さを取り除こうとしていた…
◆いつものプレイでなく守り…
決勝まで勝ち上がって来た圭の良さは攻撃に徹していたところだが、
体がそうさせてくれない…チリッチに対し5勝2敗。
自信があり、しかも世界トップを倒してきているからこそ勝てる…その思いが圭を狂わせた。
だから…
◆チリッチがプレイを支配していた。
いつもは、圭がストローク戦になるとゲームをコントロールしていた。
今大会初めて圭が感じた、相手から押された状況だった。
第1セットのエース、チリッチ11本、圭は2本
この数字は、今までの圭であれば考えられない数字。
第2セット 3-6
◆リズムが作れない…
圭のテニスの良さはリズムが大事。誰よりも速く、重いボールを放つ圭にとって、
少しでもヒッティングポイントが狂うとミスにつながってしまう。
力はいるから…
http://www.shuzo.co.jp/blog/2014/09/column_857.html ※続く