J2降格圏の17位に沈む大宮が大熊清監督(50)を解任することが2日、分かった。
複数のJリーグ関係者が明かした。近日中にも正式発表される見通し。
大宮は同日の第18節・仙台戦で2―2の引き分けに終わるなどリーグ戦6試合で勝利がなく低迷している。
後任候補には黒崎久志コーチ(46)らが挙がっている。
大宮は今季「勝ち点53以上、ACL出場」と4位以内を目標に掲げ、
03年U―20代表監督や10年W杯南アフリカ大会で日本代表コーチを歴任した大熊監督を招へいした。
熱血指導で昨季14位のチームを戦える集団に変貌させることが期待されていたが、
リーグ開幕から連敗スタート。ここまで3勝7分け8敗で17位に低迷している。
大熊監督は今季開幕に向けてマジョルカから元日本代表MF家長を獲得。
かつてFC東京で指導したDF中村北斗らも補強した。
W杯中断期間中にもセルビア代表FWムルジャや元韓国代表MFチョ・ウォンヒらを加えた。
大型補強で上位浮上を図ったが、開幕から引きずった負の連鎖はリーグ再開後も断ち切れなかった。
就任から7カ月が過ぎても戦術は定まらず、失点はリーグワースト2位の34失点。
一部選手からは起用法への不満も漏れるなど崩壊寸前となった。
事態を重く見たフロントは7月27日に最下位の徳島に1―3と敗れたことで解任へとかじを切った。
引き分けに終わった仙台戦後、大熊監督は「(家長の)2点目は評価できる。これを良い流れにしたい」とし、
自らの進退については触れなかったが、後任には新潟で指揮を執った経験を持つ黒崎コーチら、内部からの昇格が有力視されている。
クラブにとっては3年連続でのシーズン途中の監督交代。チーム再建とともに、まずはJ1残留が現実的な目標となる。
2014年8月3日 05:35
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2014/08/03/kiji/K20140803008680230.html 大宮 鈴木GMも退任濃厚 DF村上移籍で反発の声
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2014/08/03/kiji/K20140803008680240.html