J1リーグの前半戦が終了した。
前半戦を首位で折り返したのは、浦和レッズ。
2位・サガン鳥栖との勝ち点差はわずか2だが、好調の要因となっているのがリーグ最少となる失点数10。
前節第17節鹿島戦で失点するまでJ1記録となる7試合連続無失点を達成するなど堅守が光った。
今季補強した日本代表GK西川周作の活躍もあり、後半戦もチームとしての安定感はありそうだ。
ただ前半戦に関していえば、日程面で大きく恵まれていたことも事実だろう。
というのも、スケジュールを見れば一目瞭然。今季の浦和はACL出場組との対戦の際には、この4チームがアウェイ遠征を終えた直後の週末に、
なぜか対戦できていたからである。そして4戦全勝している。
詳しく見てみよう。
まずは3月15日の第3節・サンフレッチェ広島戦(2-0)。
2連覇している王者・広島だが、このときはACLの対戦で、11日に異国・オーストラリアでセントラルコースト戦を終えて帰国したばかりだった。
もっともタイトな遠征を終えて迎える相手が浦和だったのである。
4月19日の第8節川崎フロンターレ戦も同様だ(1-0)。
このときの川崎は、15日にACLの貴州人和戦で中国遠征を敢行。タフな中国での戦いを終えた帰国直後に組まれていたのが、浦和戦だった。
浦和はまたもACLアウェイ帰りのチームと対戦できたのである。
その10日後の4月29日には第10節で横浜F・マリノスと対戦(1-0)。
このときのマリノスも、22日に中国で前年度の覇者・広州恒大戦を終えて帰国して消耗した状態だった。
そして最後は5月17日の第14節のセレッソ大阪戦だ(1-0)。
決勝ラウンドだったとはいえ、このときのセレッソも、13日に中国での広州恒大戦を終えて浦和戦を迎えた。
ACLに出場するチームにとって、もっともタフな戦いになるのは移動距離の大きいアウェイゲームだ。
そのなかでもオーストラリアや中国での試合は心身共にハードゲームであり、帰国後も疲労困憊のまま戦わなくてはならないと言われている。
今季の浦和は、そのACL出場4チームとの対戦をすべてその帰国直後のタイミングで試合を行えたというわけだ。
偶然とはいえ、日程面で恵まれていたのは事実である。浦和が前半戦を首位で折り返した背景には、“日程の妙”も味方したと言えるかもしれない。
7月28日(月)16時25分配信
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140728-00010010-footballc-socc#!boFjQ8 順位表
http://www.j-league.or.jp/standings/standings_j1.html