http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140725-00010001-saitama-socc 埼玉新聞 7月25日(金)17時41分配信
首位浦和は23日の徳島戦を2―0で制し、J1新記録となる7試合連続無失点を樹立した。連続無失点時間も、延長が行われて
いた1993年に清水が記録した731分に次ぐJ1歴代2位の630分とした。昨季は降格した磐田と同じ56失点を喫し優勝を逃したチ
ームにとって、課題克服を象徴するJ1新記録になった。
第16節を終えて浦和の失点数はリーグ最少の9失点。無失点は11試合を数えた。昨季の反省を生かし、守備意識が明らか
に向上した。槙野は「(リーグ最多得点を記録した)昨年は攻撃陣のおかげで、あの順位と勝ち点だったというのが、守備陣にと
ってのプレッシャーでもあった。今年は後ろの選手で勝ち点を稼ぎたいという思いがあった」と昨季に比べて攻撃参加を自重し、
本職に専念する。
加えて今季移籍した日本代表GK西川の存在が守備改善を加速させた。ビッグセーブだけでなく、卓越した足元の技術により
後方でのパス回しが安定。守備意識の向上と西川の存在により、昨季は頻発したクロスやバックパスからのミス絡みの「安い
失点」が減った。
さらに後方の選手が指摘するのが「前線からの守備」。高い位置から激しいボール奪取で好機につなげている。今季の浦和
は全体が連動したコンパクトな守備から、鋭い攻撃を生んでいる。
那須は守備の連動性について「今はチームの中で合致している。(ラインを)上げてほしいという前の考えに連動する場面も
あれば、いけないときに後ろが前をどうコントロールするかも試合の中でしっかりできている。そういう意味でも細かい部分を90
分続けられるかということになる」と話し、西川も「(無失点記録は)一人の力では達成できなかった。チーム全員が汗水流して
戦ってきた7試合だと思う」と強調した。