データ分析専門家の庄司悟氏(62)が、ブラジル―コロンビア戦を徹底解析。
ブラジルの1試合最多となる31回のファウルを勝因に挙げた。
ブラジルは、これまで25で最多だったオランダ(1次リーグ、オーストラリア戦とチリ戦)
の1試合(90分)ファウル数を上回る31を記録した。コロンビア側はトップ下のロドリゲス、
右MFのクアドラドが各6、右サイドバックのスニガは5と、3人とも1試合では最多の数を受けた。
コロンビアの最大の武器は、司令塔のロドリゲスを起点とし、
スピードある右サイドの選手を使ったカウンター。ブラジルはボールを奪われた瞬間、
もしくはキーマンにつながった瞬間に徹底的にファウルで止めた。
その影響で、ブラジルの敵ボール時の走行距離は2万6940メートルにとどまった。
勝利チームでは1次リーグF組でイランを倒したアルゼンチンの2万1992メートルに次ぐ短さだ。
ただし、アルゼンチンのボール支配率は70%、今回のブラジルは51%。
相手にカウンターで攻められると、その対応で必然的に敵ボール時の走行距離は増える。
同じくらいボールを相手に持たれる展開でのこの走行距離は、
いかにコロンビア得意のカウンターに持ち込ませず、“省エネ”の守備ができていたかということ。
この意図的なファウルが徹底されていたからこそ、PKの1失点に抑えられたのだ。(データ分析専門家)
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