独自 カターレに新たな問題 YKKメインスポンサー撤退へ
(2014年06月27日 17時51分)
サッカーJ2でここまで最下位に低迷するカターレ富山に経営面で新たな問題が浮上しました。
クラブの発足時から毎年、およそ1億円を支援してきたYKKが、メインスポンサーから撤退する方針であることが、分かりました。
これは、チューリップテレビによるYKKの吉田忠裕(よしだ・ただひろ)会長への取材で明らかになったものです。
YKKは、カターレ富山がJリーグへの参入を表明したあとの2008年から毎年、北陸電力と並ぶメインスポンサーとして、およそ1億円を支援してきました。
吉田会長によりますと、YKKは来シーズン、協賛金を現在の半分のおよそ5000万円にまで減らしたうえで、再来年以降もさらに減額を続ける方針です。
最終的には、数百万円規模にまで絞るものとみられます。
YKKと北陸電力のサッカー部合併によってカターレ富山が発足して以来、資金と人材の両面でクラブ運営を支えてきたYKK。
しかし、選手やフロントスタッフとしてカターレに出向させてきた正社員を、2010年シーズンを最後に引き揚げるなど、
すでに4年前から、支援の縮小に向けた布石が打たれていました。
関係者の話では、県民クラブとして誕生したカターレへの支援について、YKKのスタンスは当初から一貫しているといいます。
クラブ運営が軌道に乗るまでの数年間は、北陸電力とともにメインスポンサーとして資金援助をするものの、
その後は、「2大スポンサーに頼らない幅広い企業からの支援獲得こそが、県民クラブとしてのあるべき姿だ」というものです。
吉田会長は取材に対し、スポンサーからの完全撤退については否定したうえで、
「支援の縮小は、以前から決まっていた計画であり、カターレ側からの要請で時期を遅らせてきたが、
来年度以降の支援は、段階的に減ることになる」とこたえました。
今回、YKKのメインスポンサーからの撤退が明らかになったことで、カターレのクラブ経営は、岐路に立たされることになります。
Jリーグはおととしから新しい制度を導入し、3期連続の赤字か債務超過に陥ると、Jクラブの資格が剥奪されることになりました。
カターレの昨年度の決算は、およそ2300万円の黒字ですが、毎年1億円を支援していたYKKが協賛金を縮小すると、
来年度からは、営業収入が大幅に落ち込むため、赤字決算に転落する恐れが出てきたのです。
カターレ富山の清原邦彦(きよはら・くにひこ)社長は取材に対し、「スポンサーに関する個別の案件についてはお答えできません」とコメントしています。
http://www.tulip-tv.co.jp/news/detail/index.html?TID_DT03=20140627165135 YKK カターレへのスポンサー料を減額
2014/06/27 22:20 現在
サッカーJ2、カターレ富山の大口スポンサーのYKKが、これまで年間1億円だったチームへのスポンサー料を
来シーズンは半額の5000万円に減額することが27日、分かりました。
サッカーJ2、カターレ富山は、平成19年に当時アマチュアのJFLに所属していた北陸電力とYKKAPのサッカー部が
統合して発足し、平成20年からYKKが大口スポンサーとして年間1億円をカターレ富山に協賛していました。
YKKの広報担当者は27日、KNBの取材に対し「来シーズンは半額の5000万円に減額する。スポンサーから撤退するわけではない」と答えました。
一方、カターレ富山は、YKKは8社あるオフィシャルパートナーの1社だとしたうえで
「金額などスポンサーについての個別の案件は答えられない」と話しています。
http://www.knb.ne.jp/news/detail/?sid=3976