【サッカー】監督マネジメントから見るW杯…「指定席」を作らず緊張感を高めた岡田監督、最後は選手と“心中”したザッケローニ監督
ソース(日経ビジネスオンライン)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20140626/267577/ 写真
http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20140626/267577/photo.jpg 愚直に、みっともない試合をしてでも、勝ち進んだ方がいいのか。
それとも、理想とするプレーを追求した上ならば、敗れてもいいのか。
「いいチーム」、「強いチーム」にはいろいろな定義があっていい。
今回、サッカーのワールドカップで日本がグループリーグで敗退したことを受け、改めて強い組織、そして勝つ組織を作る難しさを
実感した。
今回は、岡田武史監督が指揮を執り、ベスト16に進出した前回大会と、期待されながら予選グループ敗退に終わったザッケローニ
監督のチーム作りの手法を比較しながら、チーム作りの方法を考えていきたいと思う。
■「指定席」を作らない
前回、岡田監督は大会直前に戦術の変更を決断した。W杯直前の国際大会を経て「ある程度、守らなければ勝てない」と判断した
ためだ。その結果、攻撃にひらめきはあるものの、守備が弱い選手が先発から外された。
その好例が、中村俊輔と内田篤人だった。
中村は攻撃の要であり、内田は当時22歳で勢いに乗っていた。にもかかわらず、岡田監督はあくまで戦略を優先し、勝てるサッカー
を実現できる選手を先発に選んだ。
岡田監督の先発に“指定席”はなかったのだ。
のちに、岡田監督の告白では、中村が先発を外れたことで、中村と仲がいい主将の中澤佑二が落胆の色を見せたという。
そこで岡田監督は次の手を打った。長谷部誠に主将を変えたのである。当初、長谷部は主将になることを固辞したというが、最終的
には受諾。そのキャプテンシーはザッケローニ体制にも引き継がれたほどだった。
反対に、ザッケローニ監督は自分が信じた選手を最後まで信じていた節がある。基本的に先発メンバーは12、13人のなかで決まって
いた。
選手が積み上げてきた実績、ヨーロッパのトップクラブでプレーする選手たちをリスペクトしていた。本田圭佑、香川真司のふたりに
関しては、所属クラブで出番がなく、ゲーム・フィットネスが万全でなくとも、先発で起用するのがザッケローニ監督の方針だった。
■最後は選手と“心中”したザッケローニ
予選グループ突破がかかった最後のコロンビア戦に関していえば、監督就任から信用してきた選手と心中しようとしているようにさえ
見えた。“指定席”の選手たちと、最後まで戦うと覚悟を決めたのだろう。
その観点からみると、第2戦のギリシャ戦で、香川を先発から外したのは、かなり思い切った采配だったと思う。
選手たちのコンディションがよければ、この考えでも成功を収めたかもしれない。しかし、監督の選手起用が硬直化してしまうと、
チーム全体の活気が失われてしまうケースが出てくる。
「登録メンバー全員が戦う気持ちでないと勝てない」
というのは岡田監督の持論だが、日本人がチームを作る場合、個人ではなく、チーム全体の雰囲気作りが重要になってくるのだ。
一緒に食事をする、荷物はみんな自分で運ぶ。そうした時間を共有しつつも、指定席がないチーム内で、ポジションを競っていく。
それが今回の日本代表から見えてきた、「結果を残す組織」のひとつの方法論といえるだろう。
(
>>2以降に続く)
(
>>1の続き)
W杯直前の試合についても、岡田、ザッケローニ両監督の発想は真逆だった。
岡田ジャパンは南アフリカ大会初戦、6月14日のカメルーン戦に向けて5月30日にイングランド、6月4日にコートジボワールと練習試合
を組んだ。それぞれ1対2、0対2と敗戦はしたものの、強敵相手に試合を組むことで、選手の緊張感を高める方法を採った。
ザッケローニ監督は、最終調整の相手にキプロス、コスタリカ、ザンビアを選んだ。強い相手と対戦するのではなく、あくまで選手の
調整のための選択である。ただし、最後のザンビアとの試合は乱戦になり、大会本番に不安を感じさせる結果となった。
■試合直前は最後まで追い込む
日本の場合は大会前に一度、ギアをトップに上げた方がコンディション、そしてチーム全体が戦う雰囲気になっていく。
ロンドン・オリンピックで4位に入った関塚隆監督率いる五輪代表は、本番2カ月前にトルコ、オランダ、エジプトと対戦している。当初は、
スペインとの試合を組んでいたようだが、五輪初戦の相手となって、そのプランは変更された。
大会前に、「調整」ではなく「追い込み」をかける。その方法もまた、日本チームの組織には合っているようだった。
チーム作りに正解はない。
今回はふたつの例を取り上げてみたが、日本はワールドカップにまだ5回しか出場していない。比較するにもサンプル数が少なすぎだ。
ただし、これまでのサッカー日本代表の歴史を振り返ってみると、日本のクラブを指導した経験のある監督の方が、強く、魅力的な
組織を作ることが証明されているような気がする。
イビチャ・オシム、岡田武史ともにJリーグで結果を残してから、代表の監督を務めた。日本人の特性について、指導の経験と
インテリジェンスを組み合わせられるリーダーが必要なのではないかと思う。
とはいえ、ヨーロッパのビッグクラブと契約している選手が複数いたのだから、なんだか千載一遇のチャンスを逃してしまったような
気がしてならないのは、私だけではないだろう。
(終わり)
■本田△語録
「(WC後)俺一人が抜けてて周りがついてこれていなかった」
「 (WC後) 俺に意見するやつが出たが俺より上手くなったら聞いてやる」
「俺は孤立している。あえてね。 」
「コイツ、何やろうな? と。自分を持っているな、と。」
「ACミランですよ。我々は。」
「すごいゴール決めてるんですけどね、夢では。夢デジャブ」
「たとえばオレがケガをしてプレーできなくても、前十字靱帯切っても ワールドカップに帯同して優勝させるというイメージまで持っている」
「結局、最後は個の力で試合が決する。」→4年後「個の部分で競争はしなくてもいいかなと」
「全世界を“まさか”と言わせることが僕のターゲット」
「メッシとはちょっとした差なんでしょうけどね」
「(監督の指示に)それはごもっともだが、俺の考えは違った」
「(マンUに移籍した香川に対し)マンU騒ぐなと。ごっつぁん決めただけやと。本質扱えと」
「(インテルに移籍した長友に対し)インテルでチームの主力となって活躍してからでしょ。まだ入団しただけやん」
「(香川がマンU移籍時のコメント)自分もビッグクラブに相応しい選手」
「ブンデス程度で活躍したくらいで自信なんて得られないんで」
「欧州スカウトの見る目の無さを感じている」
「パリ・サンジェルマンはビッグクラブではない」
「俺はレアル・マドリードで活躍するイメージしかない」
「Jリーガーでは海外組にはどう足掻いても勝てない」
「“誰がボスなのか”としたら俺。それを他の立場の人は理解しないといけない」
「チームが勝とうが負けようがどっちゃでもいいと、俺が点とれればそれでいいと」
「オレが出ないとチームが落ち着かない。オレが出てキープして、そこでようやく周りが押し上げられる。でも、それじゃオレが点を取れない。」
http://i.imgur.com/1y7qvfK.gif http://i.imgur.com/JPA7emi.gif http://i.imgur.com/nHIpqV1.gif http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org5136261.gif http://i.imgur.com/AsYelCi.gif
ジーコ・・・トルシエ・・・
まさに心中だな
7 :
名無しさん@恐縮です@転載は禁止:2014/06/27(金) 01:27:53.14 ID:n387qn4/0
岡田さんは 博打をして当たっただけじゃないの? それが勝負師であるんだけど
岡田が成功っていうけど内輪揉めしてたカメルーンに先制して引きこもったのと
たまたままぐれFK決まったデンマーク戦だけじゃん
FIFAレポートで酷評されてたぞ
9 :
名無しさん@恐縮です@転載は禁止:2014/06/27(金) 01:28:58.52 ID:CntG9AKV0
岡田は、帰ってくるな
ドイツ大会の時のジーコジャパンの時とよく似てるよね