新技術委員長に鈴木満氏浮上 鹿島一筋、国内最多16冠の立役者
新技術委員長の有力候補に挙がっている鈴木満氏
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2014/06/25/jpeg/G20140625008435960_view.jpg 日本サッカー協会の原博実専務理事兼技術委員長(55)が、W杯ブラジル大会後に
技術委員長を退任し専務理事に専任することが分かった。J1鹿島の鈴木満常務取締役
強化部長(57)が後任の有力候補に挙がっている。
原専務理事は09年2月に技術委員長に就任。岡田ジャパンの10年W杯南アフリカ大会
16強進出を支え、アルベルト・ザッケローニ監督(61)の招へいにも尽力した。
ザッケローニ監督の就労ビザ取得が間に合わなかった10年9月のパラグアイ、グアテマラ戦では、
監督代行を務め2戦2勝。技術委員長としては11年アジア杯優勝、12年ロンドン五輪4強、
5大会連続のW杯出場などの実績を残した。
13年12月には専務理事に就任したが、兼務が難しいためW杯の日本代表の結果に関係なく、
技術委員長職を離れることになった。今大会限りの退任が内定しているザッケローニ監督の
後任人事が技術委員長として最後の仕事となる見通し。
鈴木氏は前身の住友金属から鹿島一筋で、元ブラジル代表のジーコ氏にプロとしての哲学を
叩き込まれた。ブラジル人監督を採用し続ける一貫したスタイル、戦力バランスに加え、
若手の成長を妨げない育成面まで考慮した補強などで、国内最多の16冠獲得に貢献。
監督、選手との対話を重視するマネジメント能力にも定評があり、選手、スタッフからの
信頼も厚い。
10年9月からは日本協会の技術委員も兼任。今月上旬には大阪府内で開催された
U―21日本代表の強化合宿に参加していた。中大出身で1学年下の早大出身の原専務理事とは
学生時代からの付き合い。以前から日本協会の強化方針の相談を受けるなど結び付きは強く、
引き継ぎがスムーズに進むこともメリットになりそうだ。
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2014/06/25/kiji/K20140625008437230.html