【テレビ】キー局系BS、売り上げ好調&視聴可能世帯増加…プロ野球中継など良質番組が中核 各局再放送減らし新作を増やす方針

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2れいおφ ★@転載は禁止
>>1の続き)

売上高の伸びを受け、BSジャパンの永野健二社長は5月29日の記者会見で
「今年度は、売上高の伸びを上回る率で制作費を強化する」として再放送を減らし、
新作を増やすことを明言。
他局も同様の方針を打ち出している。再放送枠の多さに不満だったBSファンには朗報だ。

地上波の視聴率に相当する接触率調査は、現在、アンケート方式で行われているが、
より厳密なデータを求めるスポンサーの意向を反映して、来年度からは機械式調査が
行われる見通しだ。媒体価値が注目されている証拠だが、視聴率競争が激化し、
結局、地上波と変わらぬ番組が並ぶのではとの危惧もある。

永野社長は、収益力を上げるために機械式調査の必要性を認めつつ「同時にBSの特徴を
生かしていくという、ある意味、二律背反の難しい橋をわたっていくことになる」と打ち明けた。
それでも「BSの視聴者層にはある種の特徴があり、地上波とは違うものが作れるのではないか」と述べた。

この点、日本民間放送連盟の井上弘会長も今月13日の定例記者会見で
「地区ごとにCMを変えられる地上波と全国にCMが届くBSで、スポンサーのニーズも違い、
それに伴って番組の質もおのずと違ってくる」とすみ分けが可能と見る。

ただ、地上波化しないまでも、今後、番組の差別化は不可避だ。
各局で類似番組が増えている現状を踏まえ、小松編成局長は「オリジナリティーある切り口を
視聴者との対話の中から見いだしていくべき。今後はフラッグシップとなる番組を何本持って
いるかが大事になる」と話している。

(おわり)