ポルトガル南部のアルガルベで合宿を行っているイングランド代表が、3週間後に迫った
ブラジル・ワールドカップに向け、高温多湿が予想される現地の気候に順応するため、
真冬の格好で練習を行った。22日の英メディアが報じた。
イングランドは6月14日にマナウスでイタリアとの初戦を戦うが、現地は最も気温の高い
会場となっている。密林地帯に近いマナウスの6月中旬の気温は35度 にも上るとされ、
湿度も90%と、スタジアムの中でも最も過酷な環境とされる。
代表チームを率いるロイ・ホジソン監督は次のように話した。
「我々は選手たちの発汗テストを行った。選手たちはTシャツと軽量ジャージの上に濡れた
上着を着て練習した。発汗には個人差があるとされ、人によって飲み物を変える必要が
あるという。我々は発汗後の回復法について調べた」
「選手たちの発汗を分析したのは、ブラジルでの不快な気候に慣れるためだ。初日は
ウォームアップのみ、2日目はウォームアップ後のパス練習まで、そして今日は練習の
半分まで選手たちに重ね着させ、徐々に慣れさせた」
21日のアルガルベの最高気温は19度で、マナウスの気候よりも10度以上低いが、重ね着をして
練習したことで体感温度を上げることができた。体育大学の専門家と共に各選手の体質に
合わせて作った電解質のスポーツドリンクも完成したため、イングランドは科学的側面からも
着々と準備を進めている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140523-00192378-soccerk-socc