6月12日のW杯ブラジル大会開幕まで1カ月を切った。日本代表23人も決まった。
FW本田圭佑(27=ACミラン)は公言する「W杯優勝」へ、どう進むのか。
日刊スポーツは1月のミラン移籍後イタリアで密着取材を続けてきた。
本田が語る、最悪の状態まで想定した究極の強気理論とは−。
2回に分け独占で伝える。第1回はあらためて「W杯優勝」への決意を。
W杯メンバー23人発表の日、夏時間のイタリア・ミラノの11日夕方(日本時間12日未明)、
本田が日刊スポーツの直撃取材にひとことだけ口を開いた。
昼間のアタランタ戦では前半45分で交代させられた。
移籍後、ミランではほとんど活躍できず酷評され続けている。左足首のけがもあった。
動きに切れもなくプレーにスピード感が出てこない。ネガティブな要素を探せばきりがない。
あえて聞いた。「こんな状態で、本当にW杯で優勝できるのか?」。
本田の答えは「YES」ではなく、それ以上。究極ともいえる強気の理論だった。
本田 たとえばオレがケガをしてプレーできなくても、前十字(靱帯=じんたい)切っても
ワールドカップに帯同して優勝させるというイメージまで持っている。
プレーして優勝まで導くことは、可能性はともかく現実的だ。
だが、苦境のミランでも、めげずに最悪の状態まで見通す。
もしプレーできなくても、それでも「優勝させる」と、本田はぶち上げた。
2得点した4年前の南アフリカ大会のようにブラジルでも自分で決めて勝ち、
力を合わせ香川や岡崎にアシストして勝つ…。そんなありきたりなプランAやBは口にしない。
ザックジャパンでは代役不在の絶対的存在。プレーできなくなっても、許されるなら同行し、
先頭に立って、雰囲気をつくり上げ、指示し鼓舞する。そうやって公言する「W杯優勝」を成し遂げる。
考えられ得るすべての状況を想定し、優勝させるための道筋を1本ずつ確認しながら本番に向かっている。
有言実行で生きてきた。人生でもサッカーでも、掲げて達成できなかったこともある。
だが、掲げておいて努力しなかったことは1度もない。
「プレーできなくても優勝させる」。この作業も進めてきた。
3月のニュージーランドとの親善試合(国立)では、所属のマンチェスターUで苦しむ香川に「真司
が活躍してもらわないとW杯は勝てない」と、PKのキッカーを譲った。
この合宿中には1月にドイツ2部に移籍し、新天地でもがくFW大迫(1860ミュンヘン)にも声を掛けている。
鹿島での安定した地位を捨て、W杯イヤーにあえて厳しい環境に飛び込んだ心意気を買った。
新顔の1トップ候補に期待するからこそだった。ある代表選手によると「日本にいた時みたいに
パスが来ないよな? 分かるよ。でも我慢しろ。絶対自分の力になる」と語り掛けていたという。
ちょうど名門ミランで慣れない右サイドに追いやられ、批判にさらされていたころ。
そんな時に大迫を気遣い奮い立たせた。同じ街に住む長友(インテルミラノ)とも意見交換を続けている。
真実はもう1つある。ミランで苦境に追い込まれている。それは、本田にとってある意味、計算通りであるというのだ…。
(
>>2以降に続く)
http://www.nikkansports.com/brazil2014/news/p-sc-tp0-20140515-1301144.html 前スレ ★1=2014/05/15(木) 12:15:51.78
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