四国初のJ1クラブとして注目を集めた徳島ヴォルティス。しかし、初挑戦のJ1で苦戦が続いている。開幕から7連敗とで最下位、勝ち点も得られていない状況だ。
リーグ戦での得点は第5節に挙げた高崎寛之の1点のみ。これに対して失点は既に22で、J2とのレベルの差を痛感させられている。
そして、6節の川崎フロンターレ戦でも0-4で完敗。シュートもわずか1本しか打つことができなかった。すると飯泉嘉門・徳島県知事は翌日の定例会見で、
「チャレンジャーなんですからね、結果がどうあれ、やはり攻めないとね。サッカーは攻めないと勝ち点取れないわけですから」と攻撃の姿勢を見せられず敗れたチームに苦言を呈した。
実は飯泉知事、徳島ヴォルティス創設に尽力した立役者のひとりだ。徳島県知事選に立候補する際に掲げた選挙公約は、「徳島にJリーグのチームを創る」というものだった。
2003年に県知事となると、その年に「Jリーグ推進プロジェクトチーム」を発足。そしてJFLの強豪だった大塚製薬サッカー部を母体とし、2004年に徳島ヴォルティスに名称を変え、
翌年に四国初のJ2クラブとなった。
プロクラブとしての歩みがスタートしてから、今シーズンは10年目の節目の年。遂に日本サッカー最高峰に到達したものの、徳島は苦しい戦いを強いられている。
「やっぱりまずはいい試合をする、攻めの姿勢でね」
そんなクラブに対する先述の発言は、飯泉知事なりの愛ある叱咤激励だったのだろう。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140416-00010003-footballc-socc