<センバツ高校野球:池田4−3海南>◇22日◇1回戦
21世紀枠の海南(和歌山)があと1歩で勝利を逃した。8回表終了時点で3−0。82年大会
(統合前の大成として出場)以来の初戦突破は目前だったが、8、9回でリードを守りきれなかった。
森本直寿監督(54)は「最後は池田のプレッシャーに負けた。何とも言えない圧力があった。
リードしていても、リードしている気がしなかった」とこぼした。
投打の大黒柱・岡本真幸(3年)が16日の練習試合で死球を受けて利き腕の右手を骨折。
代わって先発した背番号10の左腕・神崎稜平(3年)は7回まで1安打無失点。
試合開始約2時間前に先発を告げられたと思えぬ落ち着きぶりで、池田打線をテンポよく
封じていたが、8回裏の先頭打者に右中間へ二塁打を打たれて、一気に崩れた。
「少しバテもあったけど、それより相手の声援が思った以上にすごくて、正直ビビってしまった」
池田側の一塁アルプス席にとどまらず、ネット裏の銀傘下までを支配した“超人気校”への大
歓声に飲み込まれ、8回は4安打を浴び2失点。仕切り直しの9回裏もあっという間に無死満塁とされ、
逆転サヨナラ安打を許した。
4番で捕手の矢須健介主将(3年)は「9回表の攻撃が3者凡退で終わってしまって、球場全体の
『池田が逆転するんちゃうか』って雰囲気を感じた。相手の流れを切れませんでした」。
甲子園の魔物に飲まれ、無念そうだった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140322-00000032-nksports-base