全国高校サッカー選手権決勝(13日、東京・国立競技場)は富山第一(富山)が延長の末に3―2で
星稜(石川)を下し、北陸勢初の全国制覇を成し遂げた。0―2のビハインドから後半残り3分で同点。
延長後半9分に勝ち越す劇的な大逆転勝利となったが、舞台裏では両校の指揮官による大バトルが勃発。
ピッチでの戦いを上回る壮絶な“舌戦”が繰り広げられた。
(中略)
北陸勢として初優勝の大塚一朗監督(49)は「ハーフタイムに『どうせ神様はオレたちにドラマチックな展開を
用意している』と言ったんです。その通りになりました」と男泣き。まさに聖地ラストゲームを飾るにふさわしい激闘
となったが「国立最蹴章」はここで幕切れとはならなかった。
試合後の監督会見。大塚監督が興奮冷めやらぬ様子で熱弁を振るい「うちは富山出身の選手がほとんどです。
対照的に星稜は、ほとんどが石川県民じゃない」と地域密着のチーム方針を強調した。
そのうえで「北信越対決と言われたが、星稜は(Jリーグの)名古屋、磐田、G大阪といったクラブのジュニアユース
から入った選手ばかり。ほとんど石川県の選手はいない。それは対照的だと思います」
と星稜のチームづくりに“異”を唱えたのだ。
とはいえ、高校スポーツにおいて敗者に対する発言としてはどうなのか。
星稜の河崎護監督(54)は黙ってはいなかった。
語気を強めて「左サイドバック(DF竹沢昂樹=3年)の子は石川の子ですけどね」と富山第一にも県外選手がいると指摘して
“ジャブ”を放つと、富山第一が掲げる地域密着にも「それが正しいことなのか、どちらが良いとは言えない。
私は(監督を)30年近くやってるけど、優勝したいからそうやっている。
石川の子たちが(県外選手と)触れ合うことで良いこともある」と猛反論。大塚監督の発言に疑問を呈した。
初の「北陸決戦」として大きな注目を集めた決勝戦。
イレブンは大観衆を前に熱戦を展開したが、最後の最後で場外バトルが勃発。後味の悪さが残る結末となった。
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