【札幌】野々村社長、小野獲得へオーストラリアに緊急出国
コンサドーレ札幌が、小野獲りへ、オーストラリアに乗り込む。獲得を目指す元日本代表
MF小野伸二(34)=ウエスタン・シドニー・ワンダラーズ=の元を訪れるため、野々村芳和
社長(41)が30日に緊急離日することが27日、分かった。来年1月1日のウェリントン戦を
観戦し、小野からは移籍への意思を再確認し、現況を把握することが目的になる。移籍へ
難色を示すシドニー側との直接交渉も視野に、こう着状態からの進展を狙う。
現状打破へ、野々村社長が単身、オーストラリアに渡る。獲得を目指す小野に会うため、
30日に日本をたつことが、急きょ決まった。1月1日のホーム・ウェリントン戦を観戦し、小野
とは会食を予定。帰国予定の3日まで、情報収集と交渉前進に努める。
19日に獲得オファーを出したことが分かって以降、交渉を進めてはいるが、シドニー側が
「必要戦力」と強い抵抗をみせ、目立った進展はない。目指していた年内の決着は絶望的と
なった状況に、野々村社長自ら動くことを決めた。現地では小野と会い、改めて札幌入りへの
意思を確認。同時に現況を肌で知る小野から、シドニー側がオファーをどうとらえているかなど、
“生の情報”を聞き、今後の交渉につなげたい考えでいる。
移籍へ向けた動きを一気に加速させたい狙いもある。クラブ幹部は「機会があれば、当然、
相手側に直接会いたい意向で送り出す」と話した。27日現在、態度を硬化させているシドニー
側は、野々村社長に会うつもりはないという。ただ、そこで手をこまねいていても進展はない。
滞在中、話し合いの場を設けるべく調整を続け、クラブのトップ自ら誠意を伝えることで、札幌
移籍へと近付けていく。
交渉自体は滞り気味も、札幌はチーム始動の来年1月15日に小野を合流させるという方針を
崩していない。小野サイドからだけでなく、札幌もシドニー側に積極的に仕掛けを施し「札幌の
小野」誕生を目指す。
http://hochi.yomiuri.co.jp/soccer/jleague/news/20131227-OHT1T00115.htm