優勝に王手をかけた最後の2試合。横浜Mはゴールを奪えず、今季初めての連敗を喫した。
広島に優勝をさらわれ、主将の中村はピッチに突っ伏して号泣。「こういうところで勝たせる仕事ができない。
ふがいない」。大黒柱が肩を落とした。
テンポ良くパスをつなぐ川崎に対して、有効な手を打てなかった。後半9分に失点。中村に頼り切った攻撃は
多彩さを失い、川崎に冷静に対処されて攻め込めなかった。最後はGK榎本も上がって遮二無二攻めたが、
ゴールは遠かった。
リーグ2位の堅守が光った今季。ところが、2点以上を奪ったのは、3−0で快勝した8月28日の浦和戦が
最後だった。ベテランの多いチーム構成。1点を守り切る安定感こそあったが、爆発力に欠けていた。
中村は11月初めに胆のう炎を患い、10日の名古屋戦欠場から1勝3敗。35歳は「後ろから追い掛けられ、
優勝したいというプレッシャーもあった」と悔やんだ。
樋口監督は「1年間首位争いをしたのは財産。無駄にはならない」と話す。一時期の低迷から脱し、昨季の
4位から2位に上がった。来季は10年ぶりとなる優勝を狙う。
http://www.jiji.com/jc/c?g=spo_30&k=2013120700362 優勝を逃し、悔しがる横浜Mの中村=7日、等々力
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