日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督(60)が25日、都内で行われた
「小倉純二氏の叙勲を祝う会」に出席した。今週末は26日のリーグ戦・広島−仙台戦(Eスタ)、
27日に新潟−湘南戦(東北電)を視察。リーグ戦17点で得点ランク2位の広島FW佐藤寿人(31)、
同じく2位でまだ一度も招集していない新潟FW川又堅碁(24)を中心に視察する“1トップ巡礼”の旅となる。
台風接近による大雨にも負けず、ザッケローニ監督は1トップ探しの旅に出る。
26、27日の2日間で、代表入りのボーダーラインにいる広島FW佐藤、
24歳の成長株・新潟FW川又らを軸に熱視線を送る。
「できるだけ多くの試合を見たい。(川又は)ほかの選手同様、調子がいい選手のひとりだ」
と語るにとどめたが、期待は大きい。佐藤は昨年10月の欧州遠征で選出。
川又は5月3日の清水戦(アイス)でJ1初ゴール後、17点を積み上げ、
日本代表に入れば、もちろん初選出になる。
10月の欧州遠征ではFW柿谷(C大阪)が本来の力を出せずに2試合連続無得点。
他の候補者の選出の可能性を探る必要にも迫られている。
豪快な左足シュートと闘争心あふれるプレーが持ち味の川又について、
かつて磐田で元日本代表FW中山雅史、高原直泰(現東京V)らを直接指導した
新潟・柳下正明監督(53)は「あの2人と比べると、ケンゴ(川又)はまだまだ。
でも、相手DF陣が密集して危険な場所に怖がらずに飛び込むメンタルの強さは
ゴン(中山)に似ているかな」と評した。“新潟のゴン”は、これまでザッケローニ監督が視察した
4試合では無得点。気負いすぎず、勝利につながるゴールが不可欠だ。
小倉名誉会長から「(来年W杯開催地の)ブラジルで花を咲かせてほしい」
と激励されたザッケローニ監督は「その気持ちは強い。小倉会長が思っているより上に行きたい」。
年内最後の欧州遠征へ向け、最善の準備を進める。
http://www.sanspo.com/soccer/news/20131026/jpn13102605050001-n1.html http://www.sanspo.com/soccer/news/20131026/jpn13102605050001-n2.html 得点ランキング2位の川又堅碁。ザックの御前試合で結果を出せるか
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