Jリーグは26、27日に第30節が行われる。首位の横浜Mはアウェーで大分と対戦する。
当初は試合前日の26日に飛行機で移動予定も本州への接近が予想される台風27号に
クラブは戦々恐々。25日の飛行機移動や新幹線での陸路による移動などを検討。
首位を死守する大切な一戦の前にチームが思わぬ対応を迫られることになった。
首位攻防戦となった19日の広島戦を制し、首位に返り咲いた横浜Mが思わぬピンチに
立たされた。27日の試合が行われる大分への移動が台風27号の影響で困難になっているのだ。
23日、神奈川・マリノスタウンでの練習後、樋口靖洋監督(52)は「金曜日に移動することも
考えている。飛べるうちに飛んだ方がいい」とクラブ初の前々日移動も視野に入れていることを
明かした。
大型で勢力の強い台風27号は今週末に本州に接近する見込み。当初、横浜Mが羽田空港から
大分空港へ移動予定だった26日は台風が関東に最も接近するとされている。飛行機が欠航する
可能性を考え、出発日を早めることを検討。ところが、25日は九州に台風が接近すると
予想されている。そのため、新幹線を使って陸路で7時間近くかけて大分に向かう案など
現時点で7パターンも考えている。袴田聖則マネジャー(48)は
「新幹線も動かないかもしれない。考えられるプランをすべて検討して、あした(24日)
どうするかを決める」と頭を抱えた。
プロ15年目のDF中沢佑二(35)は「参っちゃう。こんなの初めて。せっかく首位に立って、
すごく大事な試合なのに。そう(前々日移動)ならないよう祈ります」と困惑を隠せない。
選手が移動でストレスがかかれば、試合への影響も心配される。さらに、25日に移動できた
としても選手、スタッフの宿泊費や食費、練習施設を借りるために、通常より80万円近く
経費がかさむ計算。債務超過17億円を抱えるクラブにとっても大きな痛手だ。
台風というまさかの敵にMF中村俊輔(35)は「どんな状況でも対応しないと。
しっかり、準備するだけ」と引き締めた。04年以来9年ぶりの優勝を目指す横浜Mが
天災もはね返し、栄冠へと突き進む。
http://hochi.yomiuri.co.jp/soccer/jleague/news/20131023-OHT1T00180.htm