<第95回全国高校野球選手権大会(12日)>樟南(鹿児島)1―0佐世保実(長崎)
樟南(鹿児島)が佐世保実(長崎)を1―0で下し、8年ぶりの夏勝利を挙げた。
5回に一死三塁から池田(3年)がスクイズを決め、エース左腕・山下(3年)が
5安打完封で1点を守った。
この九州対決は“丸太トレ対決”でもあった。樟南は足腰と背筋を鍛えるため、
練習前後の1日2回、長さ1メートル、重さ10キロ程度の丸太を抱えて
350メートルのグラウンドを5周する。「ウチが昔から伝統的にやっている
練習です。打球の飛距離が伸びて力強さもアップしました」(ある選手)と
自慢の練習メニューだ。
この丸太トレを佐世保実も行ってきた。こちらは丸太を抱えて腰をひねり、さらに
8回ジャンプ。「下半身と体幹を鍛えられてスイング力がアップしました」と
佐世保実ナインは胸を張ったが、樟南でも同様のトレが行われていることには
「清水監督が(2001年〜08年までコーチや部長として在籍した)清峰時代に
考案したものだと聞いてます。佐世保実に来て教えてくれたので、元祖は
清水監督のはず。向こうがパクったんじゃないですか」と疑惑を投げかけた。
どちらが“本家”かはともかく、試合を制したことで、樟南のある選手は「向こうより
こっちのトレーニングのほうが効果が出たってことでしょう」とニンマリだった。
http://www.tokyo-sports.co.jp/sports/baseball/172816/