【サッカー】スポーツライター金子 達仁氏「本田以外は世界から遠ざかった。 今の私には、安堵感はあっても、高揚感がほとんどない」

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1そして誰もいなくなったヽ(`Д´)ノφ ★
本田以外は世界から遠ざかった


金子 達仁 | スポーツライター/FC琉球スーパーバイザー
2013年6月6日 11時1分

たった1人の男が、すべてを変えた。救った。積み上げてきたものすべてが木っ端微塵(こっぱみじん)になりそうな危機を、
歓喜の宴(うたげ)へと転生させてみせた。

多くの日本人が、いまもジョホールバルにおける岡野のVゴールを忘れずにいるように、
この国のサッカーが続く限り、本田のPKを語り継いでいくことだろう。
助走を前にした2度の深呼吸と、意を決して放たれたど真ん中へのインステップキックを。

破滅の波は、ほぼ完全に日本を呑(の)み込もうとしていた。
後半、香川を左サイドに張り出させたことで日本はリズムをつかみつつあった。
ベンチが右サイドからもチャンスをつくりたいと考えたのは当然のことだ。一
見、ギョッとさせられた前田から栗原への交代は、おそらく、
3バックにして内田を攻撃に参加させるためのものだったのだろう。だが、超満員のスタンドを絶句させたオ
アーの得点は、まさにベンチが手を加えた右サイドから生まれた。生まれてしまった。

ザッケローニ体制になって以来、これほどまでにわかりやすい“裏目”はなかった。そこからの選手交代は、
ほとんど支離滅裂にさえ見えた。少なくとも、選手たちはベンチの狼狽(ろうばい)を痛いほどに感じていたはずである。

あのまま終わっていれば、監督に対する信頼は大きく、とんでもなく大きく揺らいでしまうところだった。
試合終了後に待っていたのは胴上げではなく、スタンドからの罵声と選手からの冷たい視線になっている可能性が大だった。

http://bylines.news.yahoo.co.jp/kanekotatsuhito/20130606-00025485/

>>2以降