ザックジャパン 3―4―3を封印…豪州戦は通常のシステムで
日本代表 ブルガリア戦完敗から一夜 (5月31日)
日本代表が5大会連続のW杯出場を懸けた4日のアジア最終予選オーストラリア戦(埼玉)で3―4―3システムを封印することが濃厚となった。
30日の親善試合ブルガリア戦(豊田ス)で11年11月15日の北朝鮮戦以来約1年半ぶりに試したが、十分には機能せずに0―2で敗戦。
選手からは本番での採用は時期尚早との声が上がり、大一番には慣れ親しんだ4―2―3―1で臨む公算が大きい。
チームは31日、豊田から決戦の地となる埼玉に移動した。 【ブルガリア戦結果】
偽らざる本音だった。0―2で完敗したブルガリア戦から一夜明け、豊田市内でのクールダウンを終えた
選手たちは3―4―3システムに関する率直な感想を口にした。長谷部は「まだ頭で考えすぎて自然と体が動くまでにはなっていない。
オーストラリア戦は大事な試合。そこでチャレンジする可能性は低いと思う」と説明。吉田も「オーストラリア戦に向けた練習では(3―4―3は)
やらないんじゃないですかね」と否定的なコメントだ。
ザッケローニ監督が「自分の戦闘服」と称するシステムを日本代表で採用したのはブルガリア戦が5度目。
5月26日からの合宿でポジショニングや約束事の確認を徹底した成果もあり、過去4度に比べて改善は見えた。
それでもシュート数は本来の4―2―3―1を敷いた後半の12に対し、3―4―3で臨んだ前半は3。攻撃の連動性、
マークの受け渡しなどにスムーズさを欠いたのは明らか。香川が「前線の3人で攻めていた感じ。ボランチの押し上げがもっと必要」と振り返るなど課題は山積みだ。
もちろん、新システムの習得を完全に諦めたわけではない。長谷部は「少しずつ良くなっているので、ここで止める必要はない。
次でW杯出場を決めれば(消化試合となる11日の)イラク戦で挑戦できるかもしれない」と語った。徐々に進歩はしているが、
W杯切符を懸けたオーストラリア戦の「切り札」と位置づけるには時期尚早。最終的にはイタリア人指揮官の判断に委ねられるが、
選手の意見は慣れ親しんだ4―2―3―1で大一番に臨むことで一致している。
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2013/06/01/kiji/K20130601005918480.html