プロ野球の試合後には、必ずヒーローインタビューが行われる。
いつからか、やり取りは形式的なモノになっており、「ファンの皆さんのおかげで打てました」
「応援よろしくお願いします」という感謝や懇願の言葉を、気持ちの入らないままに、
まるで定型文を読むかのごとく喋る選手が目立っている。
(中略)
ヒーローインタビューほど、人々の注目を集められる舞台はない。
にもかかわらず、最近の選手はどうもヒーローインタビューをおざなりにしがちではないか。
もちろん、気持ちのこもった言葉を発する選手もいるし、パフォーマンスで盛り上げる選手もいる。
だが、あまりにも形式的なやり取りで終わるケースが頻発しているように思えて仕方ない。
なぜ、プロ野球選手のヒーローインタビューはつまらないのか?
それは、「なぜ、プロ野球選手が高い年俸をもらえるのか」を理解していないからだと思われる。
もちろん、プロは高い技術を見せ合うことが第一である。それをなくして、プロとは呼べない。
ただし、高年俸の中には、技術以外のエンターテイメントの部分も含まれているはずだ。
プロ野球は、スポーツという枠を超え、エンターテイメントとして成立しているから、
選手は数億円ももらえる。それなのに、何の工夫もないヒーローインタビューばかりでは
シラケてしまう。
「ファンの皆さんのおかげで打てました」「応援よろしくお願いします」
ファンは同じ言葉でも、気持ちが入っているかどうかを聞き分けられる。
「じゃあ、なんてしゃべればいいんだ?」と思うだろうし、「インタビューのフレーズ考える
暇があるなら、練習した方がいいだろ」と考えるだろう。
全くもって、その姿勢はプロとして正しい。
だから、いっそうのこと、お立ち台でもっとも多用されるこの2フレーズは禁止にしたらどうか。
禁止にすれば、新たな自分なりの言葉が生まれてくるはずだ。
中には寡黙な選手がいてもいい。だが、なかにはしゃべりの名手のような選手がいても悪くない。
2013年05月28日 17時51分
http://npn.co.jp/article/detail/67620048/ .
相撲とかプロレスとかの試合後インタビューも、小芝居がないと面白くないだろ。
スポーツ選手にタレント性を求めても限界があるがね。