なでしこリーグ開幕から8連勝と圧倒的な強さを見せるINAC神戸の文弘宣会長(62)が他チームに苦言を呈した。
昨季まで2年連続無敗でリーグ制覇を達成した絶対女王ことINAC神戸は、今季も負け知らずで2位日テレに勝ち点で8差をつけ、
早くも3連覇が見えてきた。その一方“1強時代”が長く続くことに、女子サッカーへの関心低下も懸念される。
文会長は「INAC独走でいいのか、というのはヨソのファンでしょ。ウチのファンは1回も負けてほしくないと思ってますよ」
ただ、今季のなでしこリーグは観客動員の低下を始め、以前よりも世間の関心は低い。
もちろんINAC神戸側も、現状を「よし」としているわけではない。
そこで「ほか(のクラブ)がプロチームを作って(INAC神戸に)挑戦してきたらいいんです。それが切磋琢磨。
選手に負担ばっかりかけて、勝て勝てというのはフロントの無能でしかない」(文会長)と持論をまくしたてた。
文会長は他クラブとの実力差について「環境の違いです。
日テレ(ベレーザ)もフロントがいいスポンサーを集めてプロにすればいいんです。
学生(選手)ばかりに頼ってちゃダメ。学生はいい時、悪い時の波が激しい。
戦術面と環境を整え、みんなが“ウチを倒そう”となれば、選手は育つ」――。
INAC神戸サポーターとして知られるお笑いタレント・カンニング竹山(42)も
「ケガ人がいて完璧じゃないのに勝っている。なでしこ(リーグ)の中では抜け過ぎ。
全体を盛り上げるには他(のクラブ)が頑張ってくれないと…」と訴えるほどだ。
ただリーグ活性化が求められる中、他クラブに“プロ化”するほどの財力はなく、停滞ムードも漂うが、
今後も“独り勝ち”のINAC神戸の独走状態が続くのは間違いなさそうだ。
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