阪神生え抜き率80%→58%、プロ野球FA制度20年の“地殻変動”
産経新聞 2013年5月4日(土)20時41分配信
一定の年数をプレーすれば自由に移籍できるフリーエージェント(FA)制度がプロ野球に導入されて20年が経過した。
先に実施している大リーグでは1つのチームで引退までプレーする選手が少なくなるほど、移籍が活発化している。終身
雇用が崩れたとはいえ、日本では「生え抜き」を重要視して応援するプロ野球ファンは少なくない。FA制度導入20年で
国内各球団の「生え抜き率」がどう変わったのか検証してみた。
FA制度を初めて利用した選手は1993年のオフ、阪神からダイエー(現ソフトバンク)に移籍した松永浩美だった。
実施前の93年シーズン、70人以内に規定されている支配下登録選手(外国人を除く)に占める各球団の生え抜き率を
みると、近鉄の95・3%をトップに最も低い中日でも79・4%とおおむね8割以上を占めている。
20年後の2013年の支配下登録選手(同)を比べると、生え抜き率が最も高いのは中日の90・2%、最低がオリックス
の60・7%と上下の幅が大きくなった。多くのチームで生え抜き率が下がっているなか、中日は79・4%から10ポイント
以上アップ。なかでも投手陣は川上憲伸、三瀬幸司を除く30人が中日でプロになってそのまま在籍している選手で、ドラ
フト戦略が成功してきた証拠といえる。
>>2につづきます。
□Yahoo!
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130504-00000544-san-base ▽プロ野球 球団別生え抜き選手率
http://amd.c.yimg.jp/amd/20130504-00000544-san-000-1-view.jpg