大相撲の関脇・把瑠都(28)=尾上=が、母国エストニアで休園中のレジャー施設を買い取り、
母・ティナさんの経営で今年中に改装オープンさせることが18日、分かった。
再生させる施設は故郷のラクヴェレ市から約10キロ離れたヴィンニ郡・クリナ村にある
「アールティカ・レジャーランド」。自然に囲まれた約7・5ヘクタールの敷地にホテルや
サウナが併設され、釣りや四輪バギー、ペイント弾の射撃なども楽しめる。
96年に開業したが昨年に倒産。施設名は改称予定で、「バルト」の冠を付けるかを検討中。
引退後には園内に「把瑠都記念館」を開く構想もある。
狙いは町おこしだ。把瑠都は「田舎の景気を良くして、盛り上げたい」と語った。ヴィンニ郡は
人口が5000人強で、過疎化が進行中。同園を観光地にし、経済活性化や雇用促進を図る。
現役力士の会社経営は協会に禁止されているが、親族なら問題はない。加えて今回は
地域貢献が目的。取得費用は不明だが、母国の英雄ならではのスケールの大きな恩返しだ。
この日の把瑠都はインドネシアの首都ジャカルタで、8月に同地で行う巡業のPR活動を行った。
故郷の発展を祈りつつ、自らも大関復帰を狙う。
http://hochi.yomiuri.co.jp/sports/sumo/news/20130418-OHT1T00218.htm